このウェブサイトにおけるページは、書籍『レーン・ハッカー 巨人の「肩」に乗れ!』(デイビッド・コード マレイ 著、本田 直之 訳、イースト・プレス 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・繰り返し再現・実践できる発想プロセスが「6つのステップ」で示されています。そしてこれこそが、ビル・ゲイツやジョブズの使っている「ノウハウ」なのです。
・①定義する------
「解決しようとしている問題を定義する」 (中略)
②借りる------
「似たような問題のあるところから、アイディアを借りる」 (中略)
③組み合わせる------
「借りてきたアイディアを、結びつけ、組み合わせる」 (中略)
④培養する------
「組み合わせた材料を培養して、解決に導く」 (中略)
⑤識別する------
「解決策の長所と短所を見分ける」 (中略)
⑥育てる------
「短所を排除し、長所を伸ばす」
・模倣は創造の源なのだ
・脚本家ウィルソン・ミズナーもこう言っている。「ひとりの作家から盗めば盗作になるが、大勢から盗めば調査になる」。
・マッキントッシュ自体、そのもともとのコンセプトは、ジョブズがゼロックス社のパロアルト・リサーチセンターを訪ねて、借りてきたものなのだ。
・借りるアイディアを探しにいくときに、自分の業界から離れて踏み出す一歩は、正反対の方向であるべきだ。あなたと同じ市場で「大きい商品」が成功しているなら、「小さい商品」を作ってみよう。「柔らかい商品」が成功しているなら、「固い商品」を作ることを考えてみよう。
・「疑って」、はじめて進歩する(中略)
「疑わなければ、進歩することはできない」と、ヘクトは主張する。「肯定的な思考」は、満足する思考、つまり物事をありのまま喜んで受け入れることと密接な関係にある。有能な思想家とは、厳しい思想家であり、疑い深い。だから否定的な判断が得意だ。独創性は、不信に根ざしているのだ。
・あなたが右利きなら(ほとんどの人がそうだが)、左脳に支配されているので、物事を分解するのが得意であり、元に戻して全体を認識する方が難しいと感じるだろう。
・問題の認識を変えるために必要なのが、文法だけであることもしばしばだ。(中略)
まず問題を肯定的に表現してみる。「作業員の効率をあげるためにはどうすればいいだろうか?」
今度は、同じ問題を否定的に表現してみる。「製品を作るのにかける時間をどうやって減らせるばいいだろうか?」
この場合、肯定的な表現は、「作業員とその働き方」に焦点を当てているので、照明をよくするとか、道具を変えるといった解決策を導く。否定的は表現は「仕事」に焦点を当てているので、自動化や、もっと処理しやすい単位に仕事を分けるといった解決策を導く。
本質的な問題としては同じだが、視点を肯定的なものから否定的なものに変えると、生み出す解決策も違ってくる。
・顔のヒゲを剃る男性に製品を売る代わりに、目的を再定義して、脚のむだ毛を剃る女性に売ることもできる。
・神経学者 エルコノン・ゴールドバーグ博士は、著書『老いて賢くなる脳』(日本放送出版協会刊)の中で、「脳は歳を取るにつれて、強くなる」と述べている。
●書籍『ブレーン・ハッカー 巨人の「肩」に乗れ!~「新しいこと」を次々に考える“脳”!』より
デイビッド・コード マレイ 著
本田 直之 訳
イースト・プレス (2010年6月初版)
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