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出版取次が生まれたのは明治時代です。江戸時代までは本をつくることから売ることまで1社で行っていました。それが、役割を分担して生産を行うようになったのです。ちなみに、出版取次とは、出版社と書店の間をつなぐことを担っています。主に、物流機能や返品処理、商品管理、代金回収、金融などの機能をもっているのが特徴です。
詳細を、書籍『調べよう! 日本の本屋さん (本屋さんのすべてがわかる本)』(稲葉 茂勝 著、秋田 喜代美 監修、ミネルヴァ書房 刊)よりご紹介します。
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明治時代に生まれた「取次」
江戸時代までの本屋は、出版も小売りも一手におこなっていました。ところが、明治時代になると、分業化が進んでいきます。そうしたなかで「卸売り」を専門におこなう問屋があわられます。これが、「取次」です。当時は「売捌所(うりさばきじょ)」とよばれていました。
取次は、出版をおこなっていた博文館が1890年(明治23年)に「東京堂」をたちあげ、取次業を専門におこなったことにはじまったといわれています。その後、東京堂、東海堂、北隆館、大東館の4つの取次が、現代に通じる本格的な流通システムをつくりあげます。
●書籍『調べよう! 日本の本屋さん (本屋さんのすべてがわかる本)』より
稲葉 茂勝 著
秋田 喜代美 監修
ミネルヴァ書房 (2013年12月初版)
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