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1999年に22,296 店あった書店は、2014年には13,943 店となりました。16年間で 8,353軒の書店がなくなっている計算になります。この状況を打破するためには、どんな方法が考えられるのでしょうか?
書籍『買いたがる脳~なぜ、「それ」を選んでしまうのか?』(デイビッド・ルイス 著、武田 玲子 翻訳、日本実業出版社)に“香り”で書籍の売上げを伸ばした事例が紹介されています。
アメリカでの事例で、そのまま日本でも通用するかはわかりません。しかし、興味深い内容であるためここで紹介したいと思います。
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・「香り」の驚くべきサブリミナル効果 (中略)
最後の事例は、作家や出版社の関心をひくものである。ベルギーのハッセルト大学の研究グループによると、チョコレートの香りは書籍販売に効果がある。
リーバ・ドゥースの研究グループが10日間にわたって、書店の営業時間中の半分にチョコレートの香りを流してみた。
わずかな香りですぐには気づかない程度だったが、来店客の滞留時間や手に取る冊数、購入冊数も増えた。なかでも食品や飲み物、恋愛小説への効果は大きく、チョコレートの香りがしている時間帯の売上は、何と40%も増加した。
●書籍『買いたがる脳~なぜ、「それ」を選んでしまうのか?』より
デイビッド・ルイス 著
武田 玲子 翻訳
日本実業出版社 (2014年9月初版)
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チョコレートの香りでは日本人には合わないかもしれません。では、クッキーやワッフルの香りではどうなのか? お肉が焼ける匂いならどうなのか、検証する価値はあるかもしれません。どこかの本屋でチョコレートの香りがしたら、この書籍を読んで実行した書店経営者かも。
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