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2015年における取次別の書店数を紹介したい。
取次名 |
書店数 |
前年書店数 |
増減 |
トーハン |
4,845 |
4,558 |
287 |
日本出版 |
4,315 |
4,430 |
▲115 |
大阪屋 |
698 |
1,110 |
▲412 |
栗田出版 |
638 |
666 |
▲28 |
中央社 |
405 |
415 |
▲10 |
太洋社 |
382 |
451 |
▲69 |
合計 |
11,283 |
11,630 |
▲347 |
※2015年5月1日現在 アルメディア調査
トーハンは帳合変更で店舗数増加。日販は数字以上の閉店がある模様。大阪屋は昨年の不明決算から帳合変更と閉店で412店減と大幅に減少。太洋社も零細中小書店を支えてきたがそれも叶わなかった。
昨年以降、消費税導入で利益の出てない零細中小書店の廃業が増えてきた。2017年4月以降消費税10%の増税後、書店業はどうなっているのだろうか。
日書連加盟店数4,000店を切るのは時間の問題。加盟するメリットが何処にあるのか不透明。尚、この調査で100坪以上の書店の坪数占有率が83.2%に達している。
今も大型店書店のバブル出店が続く。人の集まる地域に出店するのは当然だが、アパレル業界は既に地方の百貨店・ショッピングセンターから逃げ出している。
ヤマダ電機でさえ、地方の大型店の閉店を37店舗発表した。車社会の変化から買い物難民も増加しそうだが、客数の減少・客単価の減少と絶対人口の減少はどうすることも出来ない。
色々理由をつけても、書店数10,000店を切るのは時間の問題。消費者は他に入手する方法の選択肢があるので方法が変化するだけだから別に不便は感じていない。
寄稿 : 出版流通コンサルティング 冬狐洞 隆也 氏
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