このウェブサイトにおけるページは、書籍『繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(上)』(マット・リドレー 著、早川書房 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・イギリス政府の各省には今や「幸福課」が設置されている。この分野の先駆者と目されているのがブータンの王ジグミ・シンゲ・ワンシュク
・アメリカの女性はここ数十年のあいだに豊かになったのにもかかわらず、幸せの程度が減ってきている。
・人間にはかなり安定した幸福の水準があって、有頂天になってもひどく落ち込んでも、やがてその水準に戻ることが、心理学の研究からわかっている。
・経済学者ハイム・オフェクが述べているように、火そのものをおこすのは大変でも、分かち合うのは簡単だ。同様に、食べ物を調理するのは大変でも、いったんそれが済めば分かち合うのは簡単だ。
・ごくおおまかに言うと、社会の中で人びとが信頼し合えば合うほど、その社会は繁栄する。また、信頼の増大は収入の増大に先行するようだ。
・ノルウェイは信頼に満ちあふれていて(六五パーセントがお互いを信頼している)豊かで、ペルーは不信が蔓延していて(お互いを信頼する人は五パーセント)貧しい。
●書籍『繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(上)』より
マット・リドレー 著
柴田 裕之 翻訳
大田 直子 翻訳
鍛原 多惠子 翻訳
早川書房 (2010年10月初版)
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