Tweet
本屋や出版社で働くなら読んだいい本があります。書籍『書店員あるある』(書店員あるある研究会 著、造事務所 編集、廣済堂出版)です。
この書籍には、書店によく来る読者の傾向や特徴、消費者に対する書店員の本音、本屋で働く人の自慢などがおもしろおかしく紹介されています。とりわけ、今、書店で働く人なら、きっと笑ってしまう共感ごとがあるはずです。一部をご紹介します。
---------------------------------------------------------------------------------
・平積みの下のほうから本を取り出して、買っていく。
洋服はたいていの場合。試着した服を購入するが、本の場合は、立ち読みしたものを買う人は少数派。
・立ち読みしたしていた本に向けてクシャミをするおじさんを見て、泣きたくなる。
・繁盛期、多忙時間にかぎって営業に来る人。そろそろ空気を読んでくれ!
・「少年が修業を積んで敵を倒す名作マンガありますか?」と、父親に聞かれたが・・・・・・。
100種類以上思いうかぶが、鉄板で「『ド○ゴンボール』ですか?」と答えると、「それではない!」。先に言ってよと泣きたくなる・・・・・・。
・入り口付近で本を積み上げている客は、多分、万引きの準備。盗みたい本を1冊、また1冊と入口付近に積みかさね、たまったところですばやく持ち逃げる・・・・・・というのが転売目的の万引き常習犯の手口。
・著者がこっそり、自分の本を目立つように並びかえている。(中略)棚差しになっている自分の本を平積みにするなど、著者特有の不審行動で書店員に身元がバレる。
・事務室でランチ中、仕切りの向こうから万引き犯の取り調べが聞こえてくる。
「何度目だ?」「もうしません」といったやり取りをBGMに食べるランチは、冷めた弁当より寒々しくなることうけ合い。
・グラサン、革ジャン、チェーンの3点セットは、まちがいなくバイクコーナーに行く。
・電○文庫は、ファンが棚出し前の台車にまで群がってくる。
電○文庫は、ファンが発売日を熟知しているため、発売当日午前中に、お客さまが売り場に集結。とにかく無言で売り場に迫る姿は怖いが、カバーや挿絵を見た瞬間にはしゃぐ姿や、うっかり「キリト~」などと声を出す姿はほほえましい。
・閉店間際にハーレク○ンを大人買いするマダムたち。すでに目がうっとり・・・・・・。
ラノベと同じく、発売日に待ち構える愛好者の多いハーレク○ン。マダムたちは、カバーを見た瞬間から物語の世界に没入。真横にエスコートしてくれる男性がいるかのように、ゆったりと優雅に支払いを済ませて帰っていく。
・ゴルフ本を読むおじさま。スイングを我慢しているが、からだがビミョーに揺れている。
立ち読みの足幅を数センチ広げる、腰を小刻みに振る(ちょっと卑猥)
・「文庫を片手で何冊もているか」は、店員間の鉄板トーク。
「15冊はいけるでしょう」「いや、18冊」など無意味に盛りあげり、しまいには無理して筋肉がつる惨事に。
・書店には窓は少ない。勤続年数が長いほど色白になっていく。
本の日焼けを防ぐ意味もあり、書店は窓が少なく日が差しこまない。ワインセラーのような密閉空間で培養された書店員は、年数をへるほどに色白く熟成されてゆく。
・12月26日の朝、店内はクリスマスから正月に一返する。(中略)午後になると、「今年のベストセラー」コーナーに、大掃除を抜けだしてきたおじさんたちが群がる。
・こども客あるある⑤
児童書コーナーで迷子がいると、その親はたいてい「ここに居てね」と別の店舗で買い物中。託児所か・・・・・・。
・出版社の営業さんあるある③
書店員にまちがわられて、お客さまからの問い合わせを受けた営業さん。強引に自社の本をすすめないでください!
・ハーレク○ンあるある
発売後3日でほぼ売れ切れ。生モノなので、あわてて追加注文しても、もう売れない。
・カレンダーあるある②
ジ○ニーズよりも皇室のほうがよく売れる。まとめ買いも多い、年末の鉄板アイテム!
・ポップあるある⑦
どんなに汚くても、書店員の手書きがいちばん反応がある。
・仕入れあるある
取次はぜったい希望の冊数をくれない。だから多めに注文すると、たまに希望通りの配本をされてあせる。
・返本あるある⑤
12月の仕入れラッシュに備え、10~12月は多めに返本。
・制服あるある③
エプロンはポケットから汚れていく。ベテランほどボールペンの縦線がたくさんついている。
-------------- ここまで ----------------------------------------------------
逆にいえば、出版業界で働くなら、知らないと恥ずかしい内容かもしれません。書籍の詳細や口コミは以下アマゾンのウェブサイトでご確認ください。
↓↓↓↓↓↓
●書籍『書店員あるある』より
書店員あるある研究会 著
造事務所 編集
廣済堂出版 (2012年11月初版)
※amazonで詳細を見る
Copyright (C) 2003-2024 eパートナー All rights reserved.