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出版取次・大手の日販が発表する書店数推移2005年~2014年を紹介したい。
年度 |
店舗数 |
増減 |
2005年 |
17,153 店 |
▲601 店 |
2006年 |
15,823 店 |
▲1,330 店 |
2007年 |
15,361 店 |
▲462 店 |
2008年 |
14,821 店 |
▲540 店 |
2009年 |
14,407 店 |
▲414 店 |
2010年 |
13,949 店 |
▲458 店 |
2011年 |
13,603 店 |
▲346 店 |
2012年 |
13,321 店 |
▲282 店 |
2013年 |
13,107 店 |
▲214 店 |
2014年 |
12,793 店 |
▲314 店 |
※日販調査
※各年度とも翌年の3月31日時点で集計。
※2014年度は2015年3月31日現在。
全国の書店数調査は他にもアルメディア・一般社団法人日本出版インフラセンター(JPO)の調査もある。しかし、取次の調査が一番適当。過去 10年間で 4,961店舗、書店が減少した。2015年の書店数は 10月頃発表の予定となる。
ただ、その間、取次の倒産(栗田出版)と廃業(太洋社)が有り、取引先の中小書店はこの機会に廃業しているので、2016年度は例年の書店廃業よりも店数は増えると見る。仮に、2017年春の消費税増税が実施予定となると、後継者不足で前倒しで書店の廃業は止められない。
出版科学研究所によると、2015年度の出版物の売上は 15,220億円前年比 ▲5.3%となった。内訳は書籍 7,419億円前年比 ▲1.7%。雑誌 7,801億円前年比 ▲8.4%となっている。特に、雑誌は月刊誌 6,346億円前年比 ▲7.2%週刊誌 1,454億円前年比 ▲13.6%販売部数も10.5%減となり、全く成長する気配さえない。今年に入っても雑誌の販売減少は止まらず、このままいくと取次の経営と輸送関係に何らかの影響が出てくるだろう。
新規出店の書店はあるにはあるが、大手チェーン書店のスクラップ&ビルドが目立ち独立書店の新規出店は殆ど無きに等しい。理由は、設立費用がかかる割には利益率が最低となるので、新規出店をためらっているから。
取次も必死になってジョイントできる企業と書店を探しているが、場所を考えると妙案は浮かばないのが現状。このままいくと書店数は1万軒以下になるのは必須で、その時、出版社はどう生き残っていくかは現状不透明だ。
寄稿 : 出版流通コンサルティング 冬狐洞 隆也 氏
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