このウェブサイトにおけるページは、書籍『新米上司の言葉かけ~「困った」いまどき社員を変える30のルール』(梶原 しげる 著、技術評論社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・あいさつができない!!(中略)
× NG 「オイ、おいさつくらいちゃんとしろよ!」(中略)
あいさつの“練習方法”を伝えよう
「僕の場合は鏡に向かってあいさつの練習をしたんだ」
新米上司が、さほど年の変わらない部下に説教をしても説得力に欠けます。そんなときは「自分の経験談」を語ると素直に聞いてもらえます。
・配布資料をなくしてしまう(中略)
× NG 「なにやってんだよ! 意外とだらしないなぁ…」(中略)
○ OK 「これに懲りて、もう大事な資料はなくさなくなるよ(笑)いまから保管場所を決めよう」(中略)
上司のあなたがすべきことは、この失敗の経験を活かして、資料をなくさない方法を学ぶ機会にすることです。
・取引先に遅れてくる(中略)
× NG 「いま何時だと思ってるの!」(中略)
○ OK 「明日からは30分前に現場到着してください」(中略)
「~してください」と指導することも効果的。敬語による緊張感が、取り組む姿勢を変化させます。
・会議の司会を任せたら・・・(中略)
「どうしてもやらなくちゃいけないんですか? ほかの人に頼めませんか!?」(中略)
× NG 「何をわがまま言っているんだよ。みんなやっているのに」(中略)
○ OK 「心配しなくていいよ。会議中は僕も発言するし、それなとく仕切るから」(中略)
“プレッシャー”を取り除く言葉かけ
「来月の会議は○○くんに司会をやってもらうから、今日から会議に参加して、流れを確認しておくといいよ」
・送別会の幹事を任せたら会社に来なくなった
× NG 「あなたに任せるから、やっておいて」(中略)
○ OK 「細かいことは全部教えるから、一緒にやってみない?」(中略)
部下が“参加しやすい”頼み方
「送別会、悪いけど手を貸してくれないかあ?」
「あなたに任せる」ではなく「私を手伝ってくれないだろうか?」と、あくまでも「なたは補助薬だ」と明確につたえること。部下の心の負担はグッと軽くなります。
・最近欠勤が目立ってきた
× NG 「どうしたの? この頃、休み多いよね」(中略)
○ OK 「最近、調子どう?」(中略)
・落ち込んでいる人にやってはいけない“NG”な言葉かけ(中略)
1 詰問・質問責めにしない
×「どうしたっちゃったの?」「なぜ何度も休むの?」
2 叱らない
×「ダメじゃないか!」「たるんでるぞ!」
3 安易に励まさない
×「元気出して!」「頑張って!」「負けないで!」
4 思いつきの解決策を押し付けない
×「酒でも飲んでパッと騒ぐのが一番だ!」
・仕事を頼んでもすぐにやらない(中略)
× NG 「時間があったらやっておいてくれる」(中略)
「時間があったたら」を部下は“急いでいない”“いつでもよい”“優先順位が低い”と解釈してしまいます。指示としては適切ではありません。(中略)
○ OK 「○○時までにお願いできますか」
・“敬語”の機能
「敬語」には、話す相手を“敬ったり”“高めたり”するほかにもう一つ大事な役割があるのです。それは相手を“遠ざける”“距離をあける”“他人行儀にする”働きです。
・会議で意見を聞いても発言しない
× NG 「!あなたはどう思うのよ?」(中略)
○ OK 「○○さん、○○さんのアイデアを聞かせてくれない?」
「○○さん」と名前で呼ぶことは言葉かけの基本です。
(中略)
「○○さんがお客様なら、どういうサービスが嬉しいと思うかしら?」と具体的に問いかけてみてください。
・言葉づかいがエラそうで怖い(中略)
年下上司にとっては、母親より貫禄があって威圧感たっぷり。正直一番苦手な」タイプ。特にその話し方がエラそ~。(中略)
× NG 「あの~その言い方なんとかなりませんか・・・」(中略)
気を悪くしないようにとオドオド話すと、よけい相手を不快にさせます。(中略)
○ OK 「○○さん、いまの言い方、正直恐かったです(笑)」
●書籍『新米上司の言葉かけ~「困った」いまどき社員を変える30のルール』より
梶原 しげる 著
技術評論社 (2015年4月初版)
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