このウェブサイトにおけるページは、書籍『漫画・うんちく書店』(室井まさね 著、メディアファクトリー 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・本の陳列の仕方(中略)
「エンド」
売れ筋の本しか鎮座することを許されない特別な場所だ!
※「エンド」とは、棚の恥に位置する平台
・書店員たる者自分の家の電話番号は忘れても店の「番線」だけは忘れない!
番線------
「書店認識コード」は書店員にとっては自分の名前のようなもの!
それは本を鉄道で配送した頃、それぞれの書店を「何番線ホームから発送する店か」で示していたことに由来するという!
・創業当時の会社名義人(社長)の名は「丸屋善八」という(中略)
ところが丸屋善八は架空の人物だ
創業者「早矢仕有的」が恩人・高折善六の名にちなんだのだ
ちなみに創業時は「球屋(まるや)商社」だったが誤読されることが多く「丸屋」に変更
明治13年に丸善となった
・「有隣堂」は孔子の「徳は孤なたず 必ず隣有り」という章句から
・「三省堂」は論語の「吾れ日に三たび吾が身を省る」からつけたという
・「ヴィレッジヴァンガード」は売上げの多くが雑貨なのだが「図書カード取扱店」であり書籍以外も図書カードで買うことができるのだ
※店舗によって異なる
・本には「バーコード」が二つあるのか疑問に思ったことはないか・・・?(中略)
書籍にバーコードが二つあるのは日本だけだ
「978」または「979」の
フラグという
書籍を表すコードで始まる 上の
バーコードは「ISBNコード」を表し世界中で使われているが
下のバーコードは
日本独自のもの
日本のPOSシステムに
対応しており
「分類コード」と「価格コード」を表している
・「辞典」と「事典」ってどー違うの?(中略)
「辞典」は言葉の持つ意味・語源・用例を説明したもので
「事典」は主に事物について書かれたもののことだ!
もう一つ「字典」は漢字の意味や読み方が書かれたもので
それぞれ
字典を「もじてん」
事典を「ことてん」
辞典を「ことばてん」ともいう!
・人の目は無意識に左から右へ動くという・・・
そのため棚差しの本は
通常左上から右下へと
並べられており
それに合わせて
店内も人が右回りで
流れるように造られている
書店が多い(中略)
またある書店員は出勤すると
棚差しの本をすべて
1cm前に出すという
そうすることで本を
取り出しやすくする
と共に前日客が手に
取った本がわかるのだ
そうだ
・地図を探すなら
池尻大橋の
「日本地図センター」へ行け!(中略)
車とバイクの
本を探すなら
世田谷の
「リンドバーグ」へ行け!(中略)
現代芸術の本なら
恵比寿の「NADiffa/p/r/t」へ行け!(中略)
園芸書なら
農文協の店
「農業書センター」へ行け!(中略)
飛行機の本なら
「ブックスグフジ羽田空港店」へ行け!(中略)
料理の本なら
千日前にある
「波屋書店」!(中略)
コンピュータの本なら
東京・秋葉原の
「書泉ブックタワー」!(中略)
虫の本なら
北海道・札幌の
「南陽堂書店」!(中略)
意味と船の本を探すなら
神戸・元町の
「海文堂書店」(中略)
「ブックファースト新宿店」へ行け
日本の雑誌はほぼすべてを網羅しバックナンバーも取り揃えている!(中略)
建築関係の本なら
神保町の「南洋堂書店」だ(中略)
旅の本なら青山
「BOOK 246」(中略)
陶芸の本なら栃木県益子の
「添谷書店」!
仏教の本なら京都
東本願寺の「法蔵館書店」!
“歯”の本なら文京区デンタルブックセンター
「シエン社」!
・携帯電話やスマートフォンのカメラ機能を使い、本や雑誌を買わずに中身(情報)だけ持ち帰る行為をデジタル万引きと呼ぶ。
・神保町ってなんでこんな本屋多いんだろ?(中略)
もともとこのあたりは江戸幕府に仕える武家の屋敷町だった
元禄時代「神保伯耄守(じんぼほうきのかみ)」という旗本の屋敷があったことがその名の由来だという
それが「本の街」になったのは明治の初め------
東大の前身「東京開成学校」が一ツ橋通りに開校したことが始まりだ
その後明治、一橋、法政、日本大学など次々と大学が誕生し
その学生や学者を相手に専門書を扱う書店が集まったのだ
●書籍『漫画・うんちく書店』より
室井まさね 著
メディアファクトリー (2013年8月初版)
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