このウェブサイトにおけるページは、書籍『誰でもビジネス書の著者になれる! 出版の教科書』(松尾 昭仁 著、秀和システム 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・自費出版は、著者が言いたいことや伝えたいことを自由に出版できるメリットがありますが、書店に並ばないので家族や知人に手に渡るのが精一杯。出版したことによる波及効果は限定的です。その多くは、著者の自己満足に終わってしまうのが現実といえます。
・「弱み」が「強み」に変わる(中略)
この例でポイントとなるのは、著者スクールに参加する前の彼女は、「買い物依存症で借金をしていたこと」を消してしまいたい過去(=弱み)だと思っていたことです。(中略)
「弱み」に目を向けることで、自分では気づかなかった、「強み」を見つけることもあるのです。
・水泳は封印してしまいたい過去の出来事だったのです。しかし、そのような挫折は、限られた人しか経験できないことであり、そこには人に伝えられるノウハウやメッセージがあります。
・「出版したいなあ」と思っている潜在的な著者予備軍が1000人いたら、そのうち3人くらいしか出版できないのが現実だと思います。しかし、これだけ出版の確立が低いのは、「著者=すごい人」という思い込みがあるからです。
・ビジネス書の著者に資格はいらない(中略)
多くの場合、資格がなくても出版するうえで支障はありません。ビジネス書において重要なのは、資格よりも実績(数字)だからです。たとえば、「専業主婦が3年で1000万円貯めた方法」であれば、多くの人がそのノウハウを知りたい
・なぜ、彼らはほかの仕事があるのに、本を出版するのでしょうか。それは、出版することで著者の本業にリバレッジを効かせられるからです。たとえば、弁護士(中略)
クライアントはすでに本を読み、弁護士の得意分野や考え方なども知っているので、ミスマッチも起こりにくくなります。
・なぜ、彼らはほかの仕事があるのに、本を出版するのでしょうか。(中略)本を出版することで本業の量と幅を拡大しているのです。
・本を宣伝ツールにしようというよこしまな気持ちは、読者に伝わるものです。そもそも企画書の段階で編集者に見抜かれ、出版には至らないでしょう。あくまでも読者が求めるコンテンツを本にまとめるのが大原則です。
・出版のメリット①:著者は専門家の証(中略)
出版すると、まわりの自分を見る目が変わり、「専門家」として世間に認知されます。
・出版のメリット②:全国の書店があなたの小さな営業所になる
・著書があるだけで人の価値が上がるのです。
・企画のテーマを考えるときは、「悩みを抱えている人が、それを解消するために書店で本を買ってくれるか」をイメージすることが大切なのです。
・出版のネタを引き出す3つの視点(中略)
①これまでの人生で、あなたがいちばん「時間」をかけてきたものは?
②これまでの人生で、あなたがいちばん「お金」をかけたものは?
③これまでの人生で、あなたがいちばん「情熱」を注いできたものは?
これらの質問に対する答えが、あなたの出版企画のテーマになります。
・読者は誰もが知っている常識を知りたいのではなく、オリジナルティーのあるノウハウや考え方を参考にしたいから、1500円を払ってビジネス書を購入するのです。
・担当編集者はパートナーであり、エージェント(中略)
「著者との関係がうまくいかなかった本は、不思議と売れ行きも悪いんです」と複数の編集者から聞いた
・出版社はビジネス書の著者に何を求めているか?
「いい本」ではなく「売れる本」
・出版社企画書を構成する13の項目(中略)
①タイトル
②サブタイトル
③キャッチコピー
④著者名
⑤著者プロフィール
⑥企画概要
⑦読者ターゲット
⑧類書
⑨類書との差別化
⑩本を制作するために有利な条件
⑪目次案
⑫見本原稿
・企画概要に書くべき内容は、次の5つに分解できます。
①ターゲット
「誰の役に立つのか」という視点です。(中略)
②価値
「この本がどんな役に立つのか?」という視点です。(中略)
③独自資源
「なぜ役に立てると言えるのか」という視点です。(中略)
④市場規模
「どれぐらい売れるのか?」という視点です。(中略)
公的な統計や調査会社の資料などを使って証明するのが一般的です。統計や調査資料を、キーワードから検索できるまとめサイト(調査のチカラ:http://chosa.itmedia.co.jp/)などもありますので、うまく活用してください。(中略)
⑤企画の背景
「今、なぜこの本を出版しなければならないか」という視点です。(中略)
・目次のつくり方の裏技を紹介しましょう。それは、自分の企画の類書の目次にツッコミを入れる方法です。(中略)
たとえば、読書術をテーマにした類書の中に「最初に目次を眺めて全体をつかむ」という項目があるとします。それに対して、もしあなたが、「最初に1分間で全ページをめくって全体像をつかむのが大切」という意見をもっていれば、それを類書の目次に書き込むのです。
こうして「自分ならこう書く」という観点から類書の目次にツッコミを入れていくと、類書の目次や流れや骨格は同じでも、オリジナルの章立てができあがります。
・最初の本が売れなかったということになれば、「この人は売れない著者」というレッテルが貼られ、2冊目、3冊目の本を出版するのがむずかしくなります。
・SNSへのアップを条件に献本する(中略)
本が出版された直後は、セミナー参加者に無料で新刊をプレゼントすることがあります。ただし、ひとつ条件があります。無料で差し上げる代わりに、「みなさんのSNSで、この本を紹介してください」とお願いするのです。もちろん、希望者のみにプレゼント
・自動車の免許を取るには、自動車教習所に通うのが普通です。難関資格を取得するためには、資格学校に通うのが効率的です。それと同じで、出版を実現するのは、そのノウハウを教えてくれる出版スクールに参加するのが最も効果的です。
・編集者が語る
僕たちはこんな著者を求めています!(中略)
大切なのは「独自性」があるかどうか。(中略)「統合失調症」という病気をテーマにした一冊です。周囲には病気を「隠して」生きていくことが常識だった統合失調症に対して、むしろカミングアウトすることの大切さを絵にした本作には、これまでの常識を根底から覆すような「独自性」のあるメッセージが込められていました。
・編集者が語る
僕たちはこんな著者を求めています!(中略)
その方のビジネスの実績をまず重視しています。そして、これまで出版されている他の著者の方の本と、どれだけ違う構成(目次案)を提案いただけるかを見ています。
●書籍『完全決定版 誰でもビジネス書の著者になれる! 出版の教科書』より
松尾 昭仁 著
秀和システム (2016年10月初版)
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※参考:出版プロデューサーで著者、松尾 昭仁さんのウェブサイトはこちらから
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