このウェブサイトにおけるページは、セミナー『ネットは出版社を元気にするエンジンだ』講師:東洋経済新報社 東洋経済オンライン編集長 山田俊浩 氏。主催:出版科学研究所に参加して良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
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・東洋経済オンラインの編集部はいま10名。
ちなみに、東洋経済新報社の社員数は
250~260名ほど。100億円の売上げ。
・何か新しいことをやるには、何かひとつを捨てる。
・10名が 1日 1本程度、記事を上げている。
・記事から書籍購買に結びいている。
たとえば、“話し方でバレる「永遠に二流の人」の 4大欠点”
という記事から、書籍『最強の働き方』がアマゾンで総合1位になった。
この本は、通常、1日に 15冊程度売れている。
それが、この記事を配信後 150冊程度の購買に結び付いた。
・アフリエイトの収入は 2人分くらいの給与分になっている。
・記事は完結ものを書く。
たとえば、「・・・この続きはこちら」と雑誌の購買に持っていくのは
最低で嫌われる。やらない。
・雑誌『週刊東洋経済』は週刊誌だけど、ネットだと出た週だけ
売れるのではなく、ロングセラーとして売れていく。
2017年3月4日号の特集「物流が壊れる」号では、出てからも売れ続けた。
・紙との棲み分け
●ネットは無料
毎日読む
気になるニュースをしっかり解説
●紙はプレミアム版
週に一度は読む
旬なテーマを深掘り
・記事のタイトルは各編集者が決めている。
ただし、編集長が調整することもある。
・見出しは 20文字
1ページ目は 700文字。2ぺージ目、3ページ目は 900文字が黄金配分。
・写真はすべて16対9
・文字の色は黒のみ。色ではなく、腕の見せどころはテキスト。
つまり、内容で勝負。
ただ、その分、写真はおろそかになっているかも。
・動画はやらない。
・このようなある特定のルールの中で運営していっている。
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東洋経済新報社の方向性を見るには、東洋経済オンライン 元編集長の書籍『5年後、メディアは稼げるか』(佐々木 紀彦 著、東洋経済新報社)を読むと、さらに、深く知ることができると思います。
●書籍『5年後、メディアは稼げるか』
佐々木 紀彦 著
東洋経済新報社 (2013年7月初版)
https://goo.gl/Cw7I0G
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セミナー詳細
出版科学研究所 平成28年度 第2回「出版セミナー」
ネットは出版社を元気にするエンジンだ
―東洋経済オンラインは何が違うのか
講師
株式会社東洋経済新報社 東洋経済オンライン編集長 山田俊浩 氏
東洋経済新報社が運営する日本最大級のビジネスニュースサイト「東洋経済オンライン」は月間ページビューが2億に達し、読者は2000万人を超えています。ビジネス、経済情報、就職情報など、ビジネスパーソンのための情報が充実したサイトとして、驚異的な勢いでアクセス数を伸ばしてきました。また、広告収入は一昨年から経済週刊誌『週刊東洋経済』を上回っているとのこと。雑誌ブランド別のWebサイトは数多いものの、出版社の名前が付いたオンラインは少なく、ここまで大成功した例は見当たりません。
「東洋経済オンライン」の編集部はいま10名。その強さはどこにあるのか、何が違うのか。サイトの理念、記事づくり、ユーザー属性等、そしてWebで出版社が目指すべき道はどこか、編集長の山田俊浩氏にお話しいただきます。
今後の出版界を見通すうえで、出版社の経営者・幹部必聴のセミナーです。
開催日時:平成29年3月10日(金) 15:00 ~17:00 (開場14:30)
会場:飯田橋レインボービル 1F C+D会議室
定員:80名
受講料: 5,000円 (お支払いは会場受付にてお願い申し上げます)
主催:公益社団法人 全国出版協会・出版科学研究所
TEL 03-3269-1379 FAX03-3266-1855
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