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岩崎 裕美子 氏 書籍『ほとんどの社員が17時に帰る 売上10年連続右肩上がりの会社』(クロスメディア・パブリッシング 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『ほとんどの社員が17時に帰る 売上10年連続右肩上がりの会社』(岩崎 裕美子 著、クロスメディア・パブリッシング 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・理想は、自分たちはクライアントには出向かず、私たちの東京にある会社まで日本全国から実際に足を運んでもらう。自分たちから営業するのではなく、クライアントのほうから私たちに「広告を依頼したい!」と思ってもらおうと考えた


・10年連続右肩上がりの会社の驚きの制度

ボディートレーニング

月2回、就業時間内にヨガ、ピラティスなどを開催

就業時間内に会議室を利用して、ボディートレーニングを実施しています。


・10年連続右肩上がりの会社の驚きの制度

スポーツクラブ助成金

毎月2万円まで支給

「健康な体を維持したいから、スポーツクラブの助成金を出してほしい」という提案があり、採用しました。社員からは好評で、定期的に運動する社員が増えました。


・残業をゼロにした3つのこわだりと7つの働き方革命

こわだり1 欲しいものしかつくらない、実感した製品しか売らない
こわだり2 消費者目線で製品をわかりやすく伝える
こわだり3 親切で丁寧なサービスをつらぬく


働き方革命1 全社員に定時退社を徹底する
働き方革命2 毎月の業務で棚卸で、やる・やらないを選別
働き方革命3 取引先を巻き込む理念共有型アウトソーシング
働き方革命4 ルーティンワークはどんどんシステム化
働き方革命5 事務職の廃止
働き方革命6 業務スピードを上げる6つの社内ルール
働き方革命7 残業ゼロへの最終兵器。「17時に帰っていいよ」制度


・自分たちが本当に欲しいものをつくる(中略)自分が本当に欲しいものをつくれば、差別化ができるんです。なぜなら、自分が欲しいということは、この世にはその製品が存在しないということなんです。


・化粧品の知識はまるでありませんでしたが、理想はありました。それは、絶対に効果を実感できること。そして、肌にやさしいことです。


・実は、私は広告代理店時代、洗浄力のめちゃくちゃ強いクレンジングを使っていました。もう毎日終電でへとへとで帰ってくるので、メイクをとにかくさっと落としたかったんです。(中略)いつのまにメイクを落とすとサルみたいに真っ赤っかな肌になってしまったのです。


・素人だった私が考えたアイデアは、美容液でメイクを落とすクレンジング。洗浄じゃなくて、美容液でメイクを落とせば、肌は荒れないと思ったんです。(中略)「クレンジングなのにまるで美容液」というコピーで販売したこの製品は、お客様にその特長がわかりやすく伝わり、大ヒット製品になりました。


・圧倒的な差別化した製品を開発し続けると、ヒット製品が生まれやすく、安定的に利益を出すことができます。差別化した製品開発は、効率の良い販売を可能にするのです。


・目先の売り上げを稼ぐことではなく、差別化したオリジナル媒体をどんどん開発することだったのです。自社の強みである差別化した媒体を開発することは、会社の将来の柱をつくることになります。そしてそれこそが、会社の安定した利益なのです。


・こわだり3 親切で丁寧なサービスをつらぬく(中略)

毎日のようにお客様から「最後まで使えるようにしてほしい」と、容器改良のご指摘をいただいていました。(中略)昨年とうとう改善できました。容器の出口部分を指が入るほど大きくして、最後までしっかり指でかき出せるようにしたのです。


・大きなつばが特徴の帽子(中略)

広告には自転車に乗っても飛ばないように、帽子の幅を調整できるアジャスターをつけているから安心して使えると書いていたこともあり、うちの社員が「お客様があぶない思いをしているので、お買い上げいただいた3000人全員にお手紙を出して、自転車に乗るときの注意喚起とあぶない思いをした方に返金しましょう」と提案してくれたのです。(中略)

この帽子事件はお客様から、「ここまでしてくれるなんて本当にうれしい」とお褒めの言葉をいただき、さらに信頼していただける結果になったのです。


・働き方革命2 毎月の業務で棚卸で、やる・やらないを選別(中略)

仕事の棚卸を実施ました。「なぜ、帰れないのか?」を一人ずつ確認したのです。結果、出てきたのが昔からの慣例で続けていた仕事。(中略)データをとり続けていたり、使っていない帳票の更新など、業務を棚卸してみると、目的がわからずに続けている仕事が見つかります。それらを徹底適に洗い出し、作業を減らしました。


・長時間労働がなくなった大きな理由の一つが、アウトソーシングを活用したことにあります。


・安い倉庫と安い配送会社を血眼になって探しまくりました。探す方法は、たくさんの製品を通販で買いまくり、どんな配送会社があるのか調べたのです。


・アウトソーシングというと、みなさんコストが増えると言うのですが、この例のように、一概にコストが増えるわけではないのです。


・気がついたんです。私たちはたくさんの作業や業務をアウトソーシングすることで、自分たちにしかできない仕事、つまり考える仕事に集中することができていたことに。


・もし、私がアウトソーシングをしないで自分で配送をしていたら、一番大切な製品開発がおそろかになったり、広告をつくる時間がなくなってしまいます。


・最初から餅は餅屋に任せる。自分たちよりもプロの会社にお任せし、その作業をするはずだった時間で、本当に自分たちしかできないことを考えたほうがよっぽど会社のためになります。


・システム化とアウトソーシングを活用することで、自分たちが一番考えなくてはならないことに集中できる環境をつくり出し、それが結果として、超効率のいい、生産性の高いビジネスのしくみをつくっています。


・働き方革命6 業務スピードを上げる6つの社内ルール

私たちの会社には、残業ゼロを目指して仕事を効率化するためにつくられた社内ルールが存在します。全部で6つ、ご紹介します。

【ルール1】 社内資料はつくりこまない(中略) 

【ルール2】 会議は30分(中略)
 
【ルール3】 メールで「お疲れ様です」は使わない(中略)
 
【ルール4】 社内のスケジュールは勝手に入れる(中略)スケジュールが空いていたら(中略)本人の承認はとりません。いちいち承認をとっていると仕事が進まないので。
 
【ルール5】 プロジェクト化

各部署の協力が必要な業務や、どこの部署にも属さない仕事だけど力を入れたい業務は、プロジェクトにして、情報共有しながら進行しています。「SNSプロジェクト」「社員旅行プロジェクト」などがあります。
 
【ルール6】 社内の根回し

企画を進めるときは、企画の段階から関係部署から一人ずつ集まってもらい、自分の企画に対して意見を聞くようにルール化しています。


・10年連続右肩上がりの会社の驚きの制度

選べる時間休制度

有給休暇を時間単位で取得できる(2時間休み、3時間休み、4時間休み、5時間休み、6時間休みが取得可能)


・10年連続右肩上がりの会社の驚きの制度

毎年リフレッシュ休暇を5日間支給

有給休暇とは別に5日支給


・残業もないけど、「やりがい」もない(中略)

その研修は、忘れもしない「わくわく冒険島」という研修。会社と社員の価値観を統一するために行う人気の研修(中略)

この研修のおかげでわたしは、社員みんなが暗かった理由を知ることができました。それはわたしが社員をまるで認めていなかったからだったのです。


・私は売り上げに追われることがなければ、社員たちはそのプレッシャーから解放されて、気楽に仕事ができるはずと思っていたのです。でも、社員たちは数字からの気楽さと引き換えに、達成感を失っていたのです。


・私は「どんな会社にしたいのか?」「会社はどこに向かうのか?」「社員一人ひとりになにを期待しているのか?」「どんな風に社員に成長してほしいのか?」、なにも説明していませんでした。本当に経営者失格です。


・企業サーベイとは、社員全員が会社や経営者に対してのアンケートに答えるというもので、経営者にとっては社員全員から会社を採点されるという、恐ろしい通信簿なのです。


・組織のカンフル剤「新卒採用」(中略)

風土改革には新卒採用が一番(中略)

新卒採用がなぜいいかと言うと、新卒社員は会社の理念や価値観に賛同して入社してきてくれるので、会社が好き。だから、配属先にこだわりがない。人事異動もしやすく、結果として会社を俯瞰して見る社員が育ちやすい。


・新卒採用のメリットは、理念や価値観で人材を採用できること。それに引き換え、中途採用のメリットは、もちろん即戦力。


・新卒社員に業務を教えることで先輩社員は自分の仕事への理解を深めることができる


・わたしたちの会社は17時に帰れても不幸だったのです。昔は私も、早く帰れて福利厚生が充実していたら、社員は幸せだと思っていました。でも、それは違いました。


・理念の浸透は、継続しなくてはならないと思い知りました。今では社員になにを言われようとも、3ヶ月に1度の理念研修を続けています。


・本気で伝えたことは、一度言ったくらいでは記憶に残らないんだと、改めて思い知らされました。


・10年連続右肩上がりの会社の驚きの制度

コミュニケーション食事会費支給

毎月一人3000円支給


・10年連続右肩上がりの会社の驚きの制度

ボランティア休暇制度

有給休暇とは別に、ボランティア休暇として年間で5日支給


・まずやってみる! そして失敗したらやめればいい


・本来、私がしなくてはいけないことは、社員のがんばりを認め、成長させることだったのに、私はただ社員から「いい人」と言われたくて、ただ形だけ良く見せて、「いい会社でしょう?」と言わせていたのですから。


●書籍『ほとんどの社員が17時に帰る 売上10年連続右肩上がりの会社』より
岩崎 裕美子 著
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2016年1月初版)
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