このウェブサイトにおけるページは、書籍『世界は自分一人から変えられる~貧困と環境破壊をビジネスで解決した男の物語』(阪口 竜也 著、大和書房 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・僕が学んだことは、悩むくらいならやってみる。やってみたら問題点がわかって、改善できるということだ。そして、何より人とのつながりが重要だということ。
・美容室業界(中略)エクステンション。いわゆる「エクステ」というものだ。カット、カラー、パーマに加えて、「伸ばす」。これを選択肢に入れることができるならば、必ず4つ目の事業の柱になる。短くしたい人がいるなら伸ばしたい人も必ずいる。
・美容室業界(中略)エクステンション。(中略)早速、百貨店やショッピングセンターの13社に電話した。別に知り合いがいるわけでもないので、連絡先もメールも知らない。唯一わかるのはお客様インフォメーションの電話番号だったので、調べて片っ端からかけてみた。
「はい。○○百貨店、インフォメーションです」
「店出したいんです」
「・・・・・・」
何とかつないでもらえたのが2社。
・百貨店というのものは、常にライバルを意識していて、時代の流れに遅れまいと必死だ。ライバル社が出店を決めたと伝えれば、相手は「うちも負けられない」となるだろうと考えた。
・美容室業界(中略)数千年前からあったヘアサロン。世界中に髪の毛を「切る」お店はあった。しかし「伸ばす」店はなかった。カットとカラーとパーマでしかお金を生まなかった美容室業界を、たった数年で変えることができた。
・美容室業界(中略)従来、メーカーは直接、美容室と取り引きしてはいけない。必ず美容ディーラーと呼ばれる、各エリアに綺麗に棲み分けされている専門商社を挟まなければいけなかった。その結果、払う必要もない手数料を美容ディーラーに何割も払わなければいけない。しかも、メーカーは現場の美容室が求めているものではなく、ディーラーが求めているものを作らなければならない。
・なぜ、石油製品が重宝がられるのか。なぜ、化学物質や添加物がこれほど世界を圧巻しているのか。それは、ただ効率が良く、安く、大量に商品を作れるから。それに尽きる。
・ホセ・ムヒカ・南米ウルグアイの大統領(当時)である。彼はこう言った。(中略)
「貧しい人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、もっともっとといくらっても満足しない人のことだ」
・誰かが笑えば、誰かが泣くような世界を作ってはいけない。誰かが笑えば、ともに笑え合えるような世界を作っていかなければならない。
・実際、非営利団体に寄付されたお金の約7割が、人件費に充てられている。つまり、寄付のほとんどが途上国に人に届いていないのだ。
・人々の潜在ニーズを掘り起こすことだ。誰もが気づきそうで気づかなかったところに、目をつける力。あとになれば、「そういえば、こんなの欲しかったんだよね」と言われる商品を作る力。そこを掘り起こすことができるなら、必ず自分の手で市場は作っていける。
・10年間、商品表示を見てわかったこと(中略)
抽出方法によっては化学物質と呼ばれるものになるが、成分を見ても抽出方法などは書いていない。植物のエキスやオイルも同じ。どのように抽出されるかで、体への影響力は変わるようだ。
・草木染めがなかなか落ちない理由(中略)
「森本さん、わかった! 普通のヘアカラーはすぐに落ちるでしょ。あれ、色落ちって言っているけど、デトックスですよ。化学物質は髪にとっては異物だからデトックスしているんだ。この染料はナチュラルで、異物じゃないからデトックスしない。だから色落ちしないんですね!」
普通のヘアカラーより遥かに色落ちしにくかった。
・カンボジアでも作ったカリ石鹸。このカリとは、先に述べたように「カリウム」のこと。要は灰。これは、人類が5000年も前に発見した、初めての洗浄成分なのだ。
・農薬、化学肥料で育てた野菜は腐り、自然栽培で育てた野菜は枯れていく
・和歌山に行けば、杉がたくさん生えている。なら、その杉を切った時に出る葉っぱを何かに使えるんじゃないか? そう考えて現地に赴き、実際にその杉の葉っぱを粉末にしてお茶にしてみる。
愛媛に行けば、みかんの木が大量にある。みかんは売れても、みかんの葉っぱは使えない。その葉っぱを集めて、お茶や化粧品の原料として使ってみる。
・誰かが笑えば、誰かが泣く。そんな世界はもうまっぴらだ。
・僕は自分自身の商品に絶大な自信を持っている。だから、説明して一回使ってもらえさえすれば、リピーターになってもらえる自信があった。というより、「売らなかったらお客さんに悪い」「絶対買ったほうがいい」「買わなきゃ損」というくらいの気持ちで売っている。
・本気の思いは、本気の思いを持った人に必ず呼応する。
・こちらが物怖じせずに、さぞ古くからの友人であるかのように接すれば、相手も安心感を覚えて話を聴いてくれる。人間の対応とはそのようなもので、結局こちらの心持ちが相手にもうつるのだ。
・結局、行動をしないと何も意味がないということ。考えることは、行動とセットになって初めて意味をなす。考えるだけでは意味はない。
・心はいつでも子供のままでいい。できるかできないかを考えるのはもうやめよう。すべてはやるか、やらないかだ。
・既存の社会や当然と言われる常識に疑問を持ち、真っ向から異議を唱えることから始まる。最初はバカにされることもあるだろう。変わり者という目で見られることもあるだろう。しかし、一人が持った小さな疑問は、やがて少しずつ周囲に広がりを見せ、やがて大きな変化の渦を巻き起こしていく。その時、変わり者は英雄へと変わる。
●書籍『世界は自分一人から変えられる~貧困と環境破壊をビジネスで解決した男の物語』より
阪口 竜也 著
大和書房 (2017年8月初版)
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