このウェブサイトにおけるページは、書籍『良い写真とは? 撮る人が心に刻む108のことば』(ハービー・山口 著、スペースシャワーネットワーク 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・自分を分析すると生後2カ月で腰椎カリエスの病を患い、幼児期から少年期には孤独と絶望しかなく、病気から解放され生への希望を持てたのは20歳の頃でした。そんな自分が一番欲しかった人の優しい表情を常にテーマとし、恥ずかしながら現在に至るというわけです。
・「人生はチャッ、チャッ、チャッ。chaceを得て、challengeして、自分がchangeしていくのが人生」かつて薬師寺の説法でお聞きしました。
・人への憧れ(中略)
その頃の自分は、病気持ちの孤独と絶望しかな子供でしたので、カメラを通し、いろいろな人につながりが持つことに人一倍の憧れを抱いていました。
・自分の写真の良いところを知ることは必要です。自信になるし、そこを伸ばせばさらに良い写真につながります。逆に足りない要素を知ることも必要です。そこを補ったらもっと良い写真になるのです。
・人格と作品は一致すると信じたいですね。もし人格と作品が別だとすると、いつか作品に施したメッキがはがれてしまいそうです。
・ポートレイトを撮る際、頭上にスペースをとると希望が写り、靴や足下まで入れるとリアリティーが写る。横位置は被写体の周囲の状況を説明し、縦位置は被写体の本質に迫る。
・通常主題にピントを合わせますが、先日カフェでお客さんを撮りたかった時、あえて手前の商品にピントを合わせました。すると主題であるお客さんはボケて背景になってしまうのですが、そのボケがかえってお客さんの楽しさ美しさを強調してくれました。
・テーマ、スタイル(手法)、技術。この3つをどの様な比率で混ぜ合わせるかがその写真家の個性の一つになるのでしょうね。
・流行に流されないことも必要です。流行を追うと、世間にすでにあるものと似たような写真ばかりになって、自分の個性が発揮されなくなってしまいます。(中略)流行っているものと反対のことをすれば良い
・自分のこだわり、わだかまり、例えば自分が抱く強い憧れ、正義感、美意識、劣等感、好奇心、社会の矛盾への怒り、創造、新しい視点や観念、冒険心、上品、赤裸々等々。こうした譲れない、偽れない心の叫びと性格が、その人なりのテーマや作風になるのでは。
・カメラの発達につれ、被写体の表面は克明に写るのですが、本当に撮りたいのは、抽象であれ具象であれ、表面の奥にある、目に見えない想いやテーマです。目に見えないものを撮る技術を写真家は追求しているのです。
・生後2カ月で腰椎カリエスという病気を患って以来、小学校の高学年までコルセットを付けて生活していました。腰の痛みやだるさが常にありましたので、幼稚園には行けず、小、中、高と体育の授業はずっと見学でした。(中略)
孤独と絶望感にかられた毎日をやっと生きてきました。そうした時に駅前のブラスバンドに勇気づけられたんですね。
・私が好きだったアメリカのジャズフルート奏者である、ハービー・マンからつけた名前です。
・布袋寅泰さんの1989年リリースのソロアルバム『ギタリズム』では、作詞を担当するという、全く未知の経験をさせてもらいました。
●書籍『良い写真とは? 撮る人が心に刻む108のことば』より
ハービー・山口 著
スペースシャワーネットワーク (2017年3月初版)
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