このウェブサイトにおけるページは、書籍『天国で神様に会う前に済ませておくとよい8つのこと』(田頭 真一 著、東邦出版 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・欧米の調査では「年をとるほど幸せを感じる人が増える」という結果が出ています。なんと、最も幸せなのは23歳と69歳だという調査結果もあります。一方、日本では「年を取るほど不幸と感じる人が多い」という結果です。
・ボケるということは、「都合の悪いことを忘れる力を手に入れた」ことでもあります。
・「老いる」とは、本当にそんな“下り坂”のようなことなのでしょうか? (中略)老年の時期とは、子や孫に囲まれ、築き上げてきた成果に感謝し、人生の苦楽を乗り越えた時期なのです。
・自分が悲惨な体験をしたことに対する意味を見いだし、それを基に自分の人生の究極の意味を見いだしている人もまた、たくさんいるのです。
・弱いところのない人などいません。それぞれの弱いところをいたわり合う共同体としてあるのが、正しい社会です。
・介護職の需要をつくり出しているのは老人であり、介護ビジネスとは、介護を受けるお年寄りがいるからこそ成り立つビジネスです。つまり、老人が顧客の役割を果たし、若者に職を提供しているのです。
・今は、社会の側が老人をはじめとする弱者の役割を否定し、取り上げてしまう社会になりました。(中略)効率と引き換えに人生の豊かさを失ってしまったのかもしれません。
・年を取ることによって体力や気力が衰え、身体能力も失われていくことは否定できないでしょう。けれども老人には、「これまでの自分の人生」による経験があります。
・なんくるないさ(何とかなるさの沖縄弁)
・リブングウィルとは、生きているあいだにどう死にたいかに関する自分の希望を明確にし、発効する遺書です。
・あなたがこの世でやるべきことは何のか。それが、次の「人生の必修8科目」です。
【1】自然体・・・「超老力」に身につけて自分そのものになる
【2】謝罪・・・自分の弱さを受け入れ、自分から謝って和解する
【3】解放・・・老いはすべてを手放す準備期間
【4】伝承・・・人生の収穫期に何を伝えるのかを明らかにする
【5】成熟・・・老いはパーフェクトエイジである
【6】謙虚さ・・・手を引いてもらって初めて気付くことがある
【7】受容・・・自らの死を受け入れる
【8】奉仕・・・「世の中に何を残すか」を決める
・面白いことに聖書では、過去のことを「思い出すな」と言っておきながら、過去のことも「忘れるな」とも言っています。
・人はそれぞれの自分の道を歩いてきて、年老いて何もかも脱ぎ捨てていこうとするとき、自分になっていく
・肉体の能力が衰えていくと、人は自分の外との関係性よりも、自分の内との関係が深くなっていきます。
・自分以外の「ものさし」で測られる体験を繰り返していると、本来自分が持っているはずの自分のものさしをしまい込んでしまいます。そして、自分の価値観ではなく、他人の目から見られたときに求められる自分であろうと躍起になってしまうのです。
・他人との比較によって自分を評価することをやめ、自分のペースで走る。
・赦し、赦されることでありのままの自分でいられる付き合いが持てる。
・すでに傷ついている人を裁いてもそこに解決はない。
・自分の強さばかりを誇り、人と比較して自分とは何者かを考えてきたそれまでの人生から大きな変化を遂げるのが老年期なのです。これは負け犬根性ではありません。
・委ねる、任せる、信頼する(中略)肩の力を抜いて、緊張を解き、幼い子どもが恐れなく母親の胸の中に飛び込むのと同じように、ただ飛び込むのです。
・キレる老人の存在(中略)単にわがままだからキレるのではなく、結局、昔の自分が忘れられないのです。これまでのように自分が認められていない、認めてほしいと思うからこそ、怒るのです。
・虎は死して皮を留め、人は死して名を残す(中略)「虎が死んだあとにも美しい毛皮を残すように、人は死んだあとに名前を残すような生き方をすべきだ」という教えです。
・よい木はよい実を、悪い木は悪い実を結ばせる
・若い人に「未熟さ」という弱点があるように、老人には「衰え」という弱さがあることも、認めなければなりません。
・老いて体が弱くなる中で、今まで自分でできていたことができなくなるとき、人は壁にぶつかります。(中略)じつは自分の力によるものではなかったということに気付くことが、失望から救われる唯一の道なのです。
・生と死は常に隣り合わせです。死と隣り合わせだからこそ、生の意味と目的が明らかになってくるのです。
・私が本書をの出版に至った背景には、高齢者医療と終末期医療に長年関わってきて、どうしても伝えたいという思いがありました。
●書籍『天国で神様に会う前に済ませておくとよい8つのこと』より
田頭 真一 (著
出版社: 東邦出版 (2018/3/14)
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