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中古本における市場規模(2014年~2016年)を紹介したい。
年 |
新古書店 販売額 (億円) |
新古書店 前年比 (%) |
古書店 販売額 (億円) |
古書店 前年比 (%) |
合計 販売額 (億円) |
合計 前年比 (%) |
2014年 |
475.1 |
13.9 |
402.5 |
▲5.8 |
877.6 |
▲2.0 |
2015年 |
405.7 |
▲4.6 |
384.0 |
▲4.6 |
789.7 |
▲10.0 |
2016年 |
400.4 |
▲1.3 |
381.5 |
▲0.7 |
781.9 |
▲1.0 |
※経済産業省「平成26年商業統計」
新古書店は新刊書店で売られているような新しい本に価値を見だす古物商のこと。対して、古書店は新刊書店で売られていないような古い本に価値を見だす古物商を指す。
いずれも世間の定説ではあるようだが、最近はその垣根が低くなったように見受けられる。その理由は、読者層の高年齢化に伴い読者が減少し、新古書店も古書店も売れる商品無く、特に新古書店の売れる商品の仕入れが細くなってきている。
新古書店の代表的なチェーン書店ブックオフがある。新古書店の大型店は本以外の商品を扱い、売上げを上げてきているよう。しかし、ブックオフの中小規模店は本以外の商品が扱いにくく廃業・閉店が増えていると聞く。
ブックオフの売上は、日経MJの集計によると686億1700万円 店舗数839店。店舗数の内訳は、直営店388・FC店451店となっている。(新刊書籍・本以外の商品も含む)。因みに、国内新刊書店の店舗数は10583店。10年前は14004店舗。マイナス3421店も少なくなっている状態。
紙の書籍は読むけれど、と言う方も読書量は減ってくるだろう。今の情報量(ニュース・動画・エンタメ・SNS等)は爆発的なスケールであり、書籍雑誌の情報は特別なものではなくなっている。更に、限られた時間の中で、この情報量は腹一杯の状態。
出版は従来の伝え方に踏襲し出版情報の長所や魅力を伝える工夫を怠っていることが売り上げの伸びない原因の一つ。出版はスマホで享受できる情報全てが競合と見ている。
寄稿 : 出版流通コンサルティング 冬狐洞 隆也 氏
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