このウェブサイトにおけるページは、書籍『勝てる! 理系なテニス~物理で証明! 9割の人が間違えている“常識"』(田中 信弥 著、松尾 衛 著、東邦出版 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・サービスは下から上に打つ。これが物理学の導き出された結論。2メートル66センチ以下の身長では、上から叩きつけても決してサービスボックスには入らない。
田中 信弥 氏談
・なぜ選手や有名コーチほどの人物が、理論と真逆のことを口にするのか? テニスのアドバイスは2種類あるからだ。「現象(見た目)アドバイス」と「体感(身体が感じたこと)アドバイス」のふたつだ。
田中 信弥 氏談
・プロは「上から下に叩きつける」と言いつつ、現象(見た目)的には、きちんと下から上に打っている。
田中 信弥 氏談
・「サービスは下から上に打つ!」というのが私の持論ですが、世間では逆で、「上から下に打ちつける」とイメージするプレーヤーが圧倒的に多くいます。(中略)
上から下へ打つのは、まったくもって無理がある。ネットの高さとサービスボックスの広さ、そして身長との関係性から解くと、伝説の雪男ぐらい大きくなければ、サービスボックスにボールが収まらないことがわかっているからです。
田中 信弥 氏談
・サービスは下から上に打つ。低い所で打つ(中略)年老いて、もう肩が上がらなくなったら低い所で打つでしょ(中略)
すごく単純に説明すると、高さ3メートルくらいからでないと、上から下に打ちおろしサービスをボックスに入れることができないことは、理論物理学でもわかっています。
松尾 衛 氏談
・華麗な打ち方に変身する新たな方法(中略)
「連動連鎖がうまくいかないなら、ほかの上達方法をどうにか見つけ出さなければうまくなりようがない・・・・・・」と、焦る気持ちが強くなりました。そこでたどり着いたひとつの手法が、“身体の動きを止める”という、運動連鎖と真逆の発想でした。
田中 信弥 氏談
・巷で流行りの運動連鎖は、天才やセンスのいい人の上達法です。運動を連続で行いながら正解を出すのは、ほとんどの人にとって難しいのです。
松尾 衛 氏談
・テニスは不等式でできています。
予測>判断>動き>打ち方(中略)
我々がいちばん強く抱く「打ち方」は、試合結果にいちばん影響力を持たないのです。
田中 信弥 氏談
・「打ち方」よりも「動き」のほうが優先度は高い。動かなかれば、いくら世界最高に打ち方をしていても宝の持ち腐れ。
田中 信弥 氏談
・勝ちたければ予測&判断を鍛える(中略)
判断材料は、たくさん転がっています。例えば、相手の打ち方に癖はないか、を判断する。癖があれば、ボールの飛んでくるコースはかなりわかります。
田中 信弥 氏談
・勝ちたければ予測&判断を鍛える(中略)
予測はどのようにして行うのか? まずは、自分のガットにボールが当たる瞬間、ここから予測が始まります。(中略)あなたはフレームショットを打つと、「やばい!」と無意識に感じるのでないでしょうか。
田中 信弥 氏談
・最強ツール「予測」のやり方②(中略)
あなたが打ったボールがネットを超え、対戦相手のコートにバウンドするまでの軌道。この軌道を見て、次のボールを予測するのです。
田中 信弥 氏談
・最強ツール「予測」のやり方③(中略)
想像以上に弾むボール、滑るボールは、究極に打ちにくいため、打ち損じる可能性が極めて高くなる(中略)
まずはガットに当たるボールの感触、ボール軌道、ボールの弾み方の3つを予測法を徹底的に練習する。
田中 信弥 氏談
・テニスは、支配する側と支配される側しかいません。なので、あなたが余裕を持って正確なショットを打つなら、明らかに支配する側に立つわけです。チャンスは劇的に増え、ポイント取得率は大幅にアップ。
田中 信弥 氏談
・普通、予測というと、相手の情報から導き出そうとしますよね。それが、まさか自分の打つときから予測が始まるなんて、今まで聞いたこともありませんでした。
松尾 衛 氏談
・対戦相手からボールが飛んでくる1秒間に、移動だけでなく、打つ準備をしておくことが求められる。これだけで、予測&判断が機能していなければ、ボールを自由自在に操り、対戦相手を追い詰めることなどできない
松尾 衛 氏談
・伊達公子さん(中略)のように(中略)クレバーなテニスを展開するには? 試合を見るのです。できるだけたくさんの試合を見る。(中略)疑似体験。自分が試合をできないから、他人の試合で経験を積むのです。
田中 信弥 氏談
・予測を鍛える練習法(中略)
やり方は簡単。あなたがロブを上げ、練習相手にはスマッシュを決めてもらう。
田中 信弥 氏談
・相手のフォームを見てコースを予測&判断(中略)
「ここぞ!」というときや、緊張しているときなどは、身体が打ちやすいと感じる方向に打つことが多くなるのは自然の理(ことわり)です。
田中 信弥 氏談
・相手のフォームを見てコースを予測&判断(中略)
打ち方の癖を見抜き、予測、判断を行います。そして「コートのどこに打つことが多い選手か?」を、過去データがあるなら覚えておくことも有効です。
田中 信弥 氏談
・相手のフォームを見てコースを予測&判断(中略)
最初は「ローボールヒッター? ハイボールヒッター?」だけを見分けてください。打点を落として打つのが好きなローボールヒッターは、基本、コートの真ん中からクロスにボールが飛んでくることが多い(中略)なぜなら、低い打点からストレートに打つのは、技術的に難しいからです。
田中 信弥 氏談
・テニスラケットのヘッドスピードを加速させるのは、筋力とまったく別問題。ちゃんと、加速させるためのロジックがあるわけです。(中略)体幹周りの鋭い回転運動を使って肩から先の部位を加速させるというのがとても重要ということ
松尾 衛 氏談
・沈み込むとうまく打てる不思議(中略)
せっかく回転運動で発生させたエネルギーを、一気に上方に逃がしてしまうことになるからです。(中略)なるべくジャンプをしないで打つことがテニスでは大切である(中略)
ジャンプする主な理由は次のふたつになります。
●回転エネルギーを大きすぎてジャンプしてしまう
●高い打点のボールを打つために打点移動を使う
田中 信弥 氏談
・打つときは、基本、沈み込む
田中 信弥 氏談
・学力が伸びていかない子の多くは、小さい頃にミスをすると先生や親に厳しく怒られた経験が多いことがわかったのです。怒られたくないからミスは隠す。自分がわからないことは黙っておく。
松尾 衛 氏談
・全国行脚していると、「ストロークは体重移動で打つのが正しい」とするウィークエンドプレーヤーは多いことに、ちょっと驚きを隠せません。(中略)テニスは、後ろから前の動きが大きく出たらアウトです。一動作完結型のスポーツではないからです。
田中 信弥 氏談
・体幹で打つことを覚える「ペンギン打ち」(中略)
むやみやたらに身体から腕が離れ、不必要な大きなスイングとなると、ボールにエネルギーが伝わらない打ち方になる(中略)体幹がブレないように意識し、伸ばした腕を大きく振り回すことでボールを打とうとしない。この意識が極めて大切です。
田中 信弥 氏談
・股関節に自体重を乗せるのです。(中略)この股関節の上に上半身をきれいに乗る状態。これこそが、テニスはもとより、すべてのスポーツをうまく行うための要のひとつです。
田中 信弥 氏談
・スクワットポジションをキープしてひねる(中略)常にスクワットポジションをキープする。そこからひねることのできる量が、その人にとっての適切なひねりであることを覚えておいてください。
田中 信弥 氏談
・ラケットの引きすぎはケガのもと(中略)
ボールを効率よくしっかり飛ばすには、骨盤のラインと肩甲骨のラインが体幹周りにねじって戻す「ねじれ振動」を使います。
松尾 衛 氏談
・ボレーには、「飛ばし」「押し込み」「当てる」の3つの打ち方があります。
田中 信弥 氏談
・どうしてもクローズドスタンスとなるシチュエーション以外は、できる限り上体はネット側に向けておく。真正面ではないけれど、対戦相手に胸やお腹が見えるくらいに正対しておく。
田中 信弥 氏談
・テニスのうまい人は、踏み込んでボレーを打つことが少ない
田中 信弥 氏談
・威力を出そうとすると、「スイングは大きいほうがいい」と単純に考えてしまう。そしてスイングを大きいと、結果的に身体の遠いところでスイングする羽目に。で、威力の出ない打ち方になるプレーヤーが非常に多いのです。
松尾 衛 氏談
・サービスやスマッシュで、スコーンと気持ちよく打てない方は、右半身だけで、しかも縦振りで打っている証拠ではないでしょうか。体幹がクルッと回っていないだと思います。
松尾 衛 氏談
・イメージと現実のギャップを埋める
最短上達法のひとつは、自分のフォームや試合をビデオで撮影することです。(中略)プロはなぜうまいのかというと、脳内イメージと現実のギャップが少ない。つまり、頭の中でイメージ化した自分のフォームと、映像で撮った自分の姿にギャップがないわけです。
田中 信弥 氏談
・ボールをたくさん打つからうまくなるのではありません。正しいフォームでボールをたくさん打つから、うまくなるのです。
田中 信弥 氏談
・どこに飛んでくるかわからないボールを必死に追いながらフォームの矯正をするのではなく、フォームづくりだけに専念できる素振り練習を行う。一日10分でも構わないのでやり続ける。これができると、飛躍的にフォームがきれいになることを私は知っています。
田中 信弥 氏談
・素振りで意識するポイントは、基本、テイクバックとフォローの2点です。よく、インパクト面をつくる素振りをするプレーヤーがいますが、百害あって一利なしの場合が大半です。
田中 信弥 氏談
・昔から研究者のあいだでいわれている学問の勉強の仕方に、「自分用の教科書を書く」があります。他人の書いたどんな優れた教科書を読んでも、必ずしっくりこない箇所が出てきます。こうした箇所は自分の言葉で説明できるように試行錯誤し、最終的に自分用のオーダーメイドの教科書を書いてしまうのが、最もいい勉強法というわけです。
松尾 衛 氏談
・予測はしょっちゅう外れていいのです。「予測し、外れる」を積み重ねていくうちに、予測の仕方も徐々にこなれてきて、いずれ漫然と問題に取り組むだけの人に比べて強い予測能力が身につくというわけです。
松尾 衛 氏談
●書籍『勝てる! 理系なテニス~物理で証明! 9割の人が間違えている“常識"』より
田中 信弥 著
松尾 衛 著
東邦出版 (2018年4月初版)
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