このウェブサイトにおけるページは、書籍『人を動かす2~デジタル時代の人間関係の原則』(D・カーネギー協会 編集, 片山 陽子 翻訳、創元社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・人に好感を持たれる六原則
1 相手の関心ごとに関心をもつ
2 笑顔を忘れない
3 名前をよぶ
4 話を聴く
5 相手にとって重要なことを話題にする
6 他人をちょっと幸せにする
・信頼を築く十原則
1 議論しない
2 「あなたは間違ってる」と決して言わない
3 間違いを潔く認める
4 親しみをこめて話しかける
5 共感を得る
6 手柄をゆずる
7 人の身になる
8 気高い精神に訴える
9 物語を共有する
10 対抗意識を刺激する
・人を変える八原則
1 まずほめる
2 自分の過ちを話す
3 過ちは穏やかにたしなめる
4 命令せず、質問する
5 恥をかかせない
6 ほめて伸ばす
7 名声にこたえさせる
8 共通の立場でつながる
・すべての人間に生来備わっているのが、正直なコミュニケーションへの欲求である。私たちはみな人を理解したいし、人から理解されたい。その欲求の先には、真に結びつくことへの欲求がある。人に知られ、受け入れられ、評価されたいという願いだ。さらにその先に、実り多い協力関係への欲求がある。
・フランスの随筆家ヴォーヴナルグは言った。『人を動かす』が最初の出版から今日までベストセラーを続け、二〇一〇年にもアメリカ国内だけで二五万部を売り上げた理由は、そこに記された原則が単純で、時を超えたものだからだ。原則に流れる明快な知恵は時代も場所も選ばない。
・批判的な発言は、まるで目に見えないブーメランのように働くのだ。投げた者の頭に戻ってくる。
・批判しない、非難しない、小言も言わない。
・最も簡単なのは、相手ではなく自分の方を改善することに集中することだ。
・人を行動に向かって動かしたければ、まずその人のなかに深い欲求を起こさなければならないということだ。
・「人の行動は心の欲求から生まれる」とアメリカの心理学者ハリー・オーヴァストリートが著書の『行動を起こさせる力』に記している。「人を動かす最善の方法は、まず相手の心のなかに強い欲求を起こすことだ(中略)」
・人は自分の名前に、地球上の他のどんな名前より関心があることを忘れてはいけない。名前を覚え、それをすらすらと口にするのは、相手に対するさりげない、それでいてすこぶる効果的なほめ言葉だ。だが名前を忘れたり、つづりを間違えたりすれば、墓穴を掘ることになる。
・話を聴ける相手は増えてる一方で、実際に聴いている相手は減っているのだ。
・人に関心をもってもらいたかったら、関心をもってもらえることを話さなければならない。
・ 要するに人間関係にはリスクが伴う。だが、他人の人生に影響を与えたければ、そのリスクは喜んで受け入れなければならない。
・真に意味のあるつき合いをする。その唯一の方法が、常に価値あるもの、意味あるものを与えていくことです
・人と議論しても、あなたが得るものはほとんどない。議論してもたいていは双方が、自分のほうが正しいという確信を深めるだけなのだから。
・ジェレスは言う。「注目を集める方法は誰でも知っています。でも注目と尊敬を同時に集める方法を知ってる人はほとんどいません」。誰もが議論に飛びつくときに、それをしない人になろうではないか。それだけで人とは違う人間になれる。
・自分の解決策や、判断や、アイディアだけが正しいとか、すぐれているといったことは、ふつうまずありえない。それなのに私たちはつい声を上げる---「あなたは間違っている」と。たいていは相手の言ってることをよく考えも見ないうちから。
・自分だけが正しいわけではないとか、実際には自分も間違っているかもしれないという考えは、もちろんたいていの場合、そのとおりである。それなのに私たちはそれを認めるのがとても嫌なようだ。なぜか?
それはたいていの場合、私たちが合作より個人的勝利を重視するからだ。
・相手が間違っているという主張は、自分が否定されたくないという気持ちの裏返しだ。自分が間違っている者になりたくないから、その役割を相手に押しつけようとする。
・ 人の間違いを指摘するのは、敵をつくるだけである。「あなたは間違っている」と言われて、論理的に反応する人はほとんどいない。たいていの人が感情的に反応し、防衛的になるだけだ。
・過ちの言い逃れをすることは、どんなばか者にでもできるし、事実ばか者はたいていそうしている。だが自分の過ちを認めることは、その人の値打ちを上げ、心をうれしさで満たす。
・「北風と太陽」の寓話を読んだ。(中略)人にはやさしく親切にするほうが、力ずくで言うことをきかせようとするよりも、よほど効果的なのだということを、太陽は北風に教えたのだ。
・共感は、影響力を伴う持続的な人間関係を築くうえで、とてつもなく強力な後押しになりうるものだ。
・信じようが信じまいが、あなたがどんな人材を手に入れるかは、あなたが「どんな人を求めたか」ではなく、「あなたがどんな人か」で決まってしまうのだ。
・最悪のリーダーとはどんなリーダーだろう。部下にたずねてみるといい。調子のいいときは手柄をひとりじめにし、うまくいかなくなると責任を他に押しつける人、と答えるだろう。(中略)
この正反対の質問に答えるのも同様に簡単だ。喜んで手柄をゆずろうとする人間を、友達にしたくない人がいるだろうか。他人の貢献をあますところなく認める人間を、リーダーにもちたくない人がいるだろうか。
・人はその他大勢のようなあつかいをされたくないし、自分の人生を平凡なとも思いたくない。自分は重要な存在だと思いたい。そして、そう思うことのできるいちばんの方法は、自分をもっと大きな物語と結びつけることなのだ。この原則を理解した人や企業は、無敵だ。
・他人を変えたいというときは、たいていその人の目下の行動に悩まされているときだ。こちらの頭はその悪い行動のことでいっぱいだ。それがこちらの「現実」を形成している。長所は押し出されてしまう。だから会話がいきなり「問題」からはじまるのは、すなわち聴き手にしてみれば批判からはじまるのは、何の不思議もないことだ。
・ほめ言葉で話をはじめても、「しかし」という言葉で話題を変える人が多いが、これはいまから批判をはじめるという信号だ。
・ 回復力の強いチームをつくるために、リーダーにできる五つのことをあげている。
1 失敗を認める。(中略)
2 対話を奨励し、信頼関係を築く。(中略)
3 「失敗」と「人」とを切り離す。(中略)
4 失敗から学ぶ。(中略)
5 リスクと失敗に対応するシステムをつくる
・組織管理効率化推進センターが、身のまわりの人のほめ方を次のようにアドバイスしている。
1 心からほめる。(中略)
2 その場でほめる。(中略)
3 具体的にほめる。(中略)
4 大勢の前でほめる
・忘れてはいけない。能力は批判されればしぼみ、励まされば花開く。進歩は盛大にほめることだ。そうすれば才能はどこまでも伸びる。
●書籍『人を動かす2~デジタル時代の人間関係の原則』より
D・カーネギー協会 (編集)
片山 陽子 (翻訳)
出版社: 創元社 (2012年11月初版)
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