このウェブサイトにおけるページは、書籍『なぜ、それを買わずにはいられないのか~ブランド仕掛け人の告白』(マーティン リンストローム 著, 木村 博江 翻訳、文藝春秋 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・臭いの感覚は子宮内で、胎児の時期に作りあげられる
・あなたが朝の新聞を売店で買う人なら、恐らく山の一番上にある新聞は選ばないだろう。きっと一番上の新聞を浮かして、その下にある新聞を引っ張り出す。意識しているかどうかはべつとして、調査結果では72パーセントの人が同じことをしているのだ。そのわけは? 下にある新聞のほうが、ばい菌のたかった沢山の指で触られていないので、上の新聞より清潔と考えるからだ(中略)
同じ現象が、ホテルや店やレストランの女性用トイレでも起きる。ほぼいつも一番手前の個室を使う女性は、わずか5パーセントである。その理由は? 一番手前は、二番目は三番目の個室より汚いと考えるからだ。
・世の男性は、1日に何回セックスのことを考えるだろう。2回? 5回? 20回? 正解は32回。1週間に、224回である。(中略)
全裸に近いモデルなど------に、実生活の中で性的意識をくすぐられたときと同じように反応することがわかった。
・マーケティングの世界では、普通の女性が商品を選ぶとき、その理由は8割が情緒的なもので、合理的な理由は2割にすぎない。
・仲間はずれにされたくない(中略)
自分が目立ってしまうこと、群れからはずれることを、たいていの人が極力避けたがる。
・ベストセラーリストの威力(中略)
無意識にあなたはこう考える。「これほど大勢の人が買っているなら、いい本にちがいない」「これほど大勢の人が読んでいるなら、自分も読まないと取り残される」おまけに書店を1階から4階まで見て回る苦労なしに、本好きの人びとが選び抜いたものが一覧できるのだ。
・ベストセラーリストの威力(中略)
世界最高のウォッカにせよ、今週のベストセラー小説にせよ、本年度の興行成績一位の映画にせよ、マーケティングの世界ではベストセラーリストを意図的に利用して、「みんなが好きなもの」を、私たちに買わせようとする。
・アジア人ほどブランドに洗脳されやすい人たちはいない
・プリウスの人気は、心理学で言うところの「競合的利他主義」の典型的な例だ。ハイブリッドカーのように環境にやさしい製品を買うなど、人が社会的責任を果たす行動をとるのは、善行のためというより、周囲に自分の善行を見せつけて社会的評価を高めるためだという説である。
・ウォルマートでバービー人形を買う人は、6割以上が3種類のスナックバーのうちどれかを買う傾向が強い。歯磨き粉を買う人はツナ缶を一緒に買うことが多い。肉を大量に買う人は、肉を食べない人より健康食品店で買い物することが多い、などだ。
●書籍『なぜ、それを買わずにはいられないのか~ブランド仕掛け人の告白』より
マーティン リンストローム (著)
木村 博江 (翻訳)
出版社: 文藝春秋 (2012年11月初版)
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