このウェブサイトにおけるページは、書籍『夜間頻尿、尿が出にくい、切れが悪い~前立腺肥大症』(荒井 陽一 監修、 NHK出版 編集、日本放送出版協会 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・「尿意があるのに尿を出せない(尿閉)」「排尿し終えてからの切れが悪く、尿が漏れて下着を濡らすことがある」などの症状が現れる場合もあります。(中略)
こうした症状は、大きく2つのグループに分類されます。
⭐︎閉塞(へいそく)症状 残尿感、尿が途切れる、排尿時の勢いがない、いきむ、排尿できないといった症状。
⭐︎刺激症状 昼間も夜間も、何度も尿意を感じたり、何度も排尿したくなる「頻尿(ひんにょう)」、排尿を我慢できなくなったり、漏らしたりする「切迫性尿失禁」などの症状を指します。
・前立腺肥大症の検査と診断(中略)
問診のほかに行われるのは次のような検査です。
⭐︎排尿症状スコア(中略)とQOLインデックス(中略)
⭐︎直腸診 医師が直腸に指を入れ、前立腺に肥大があるかどうかをチェックする検査です(中略)
⭐︎超音波診断
⭐︎血液検査
⭐︎尿流測定
⭐︎残尿量測定
・前立腺肥大症の治療
薬物治療で80〜90%の患者さんが治る。前立腺肥大症と「闘わない」のが治療の基本姿勢(中略)
・αブロッカーの効果と副作用(中略)
この薬は即効性があり、のめばその日から効果を実感することができます。服用は1日に1回だけなので、わずらわしくなく、のみ忘れも防げます。(中略)
知っておきたい副作用はあります。
▶︎立ちくらみやめまい(中略)
▶︎逆行性射精
・αブロッカー単独では、期待したほどの効果が出なかったことを考えて、αブロッカーに加えて「八味地黄丸(はちみじおうがん)」という漢方薬を処方してみることにしました。八味地黄丸は、1日2〜3回の服用が必要です。
・八味地黄丸などの漢方薬以外にも、セルニチンポーレンエキスなどの植物製剤、アミノ酸製剤など、前立腺肥大症に効くとされる薬はさまざまあります。
・前立腺肥大症は良性の病気ですから、病気と闘うと言う姿勢ではなく、相撲でいえば、うまくいなしながらつき合いたいものです。
●書籍『夜間頻尿、尿が出にくい、切れが悪い~前立腺肥大症』より
荒井 陽一 (監修), NHK出版 (編集)
出版社: 日本放送出版協会 (2001年7月初版)
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