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白澤 卓二 氏 書籍『肥満遺伝子~やせるために知っておくべきこと』(祥伝社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『肥満遺伝子~やせるために知っておくべきこと』(白澤 卓二 著、祥伝社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・肥満遺伝子を受け継いだ人は太ってしまうのでしょうか。答えはもちろん否(いな)。


・ヨーロッパの諸国別の肥満度(中略)

ドイツとオランダの肥満度に大きな差が出ています。これは、食習慣と運動習慣の違いが主な要因と考えられます。つまり、肥満は遺伝子ではなく、環境要因が決める、ということです。


・「日本人は太りやすい」は本当か? (中略)

たとえば、身長と体重から求められる国際的な体格指数のBMI (ボディー・マス・インデックス=肥満度を表わす体格指数)で、日本は25以上を肥満と診断しますが、欧米ではWHO (世界保健機関)基準の30以上。つまり、日本ではBMI25以上の人が28.6% (厚生労働省「国民健康・栄養調査」二〇〇八年/男性平均)もいるから、日本人は太っていると結論づけているわけです。


・肥満には、「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」のふたつのタイプがあります(中略)

皮下脂肪型とは文字どおり、皮膚の直下に脂肪を溜め込むタイプ、内臓脂肪型は内臓の周囲や腸間膜の表面に脂肪を蓄積するタイプの肥満です。その体型から、一般的には、前者を洋ナシ型肥満、後者をリンゴ型肥満といっています。


・食べ過ぎなくても、交感神経の働きが低下すると肥満する


・交感神経の働きが悪いのなら、活発にしてください。そのために、一番大切なことは、規則正しい生活習慣や運動習慣を身につけること。


・男性は糖質で太り、女性は脂質で太る(中略)

「男性は甘味類など糖質の多い食生活を多く摂取していた人たちが圧倒的に太り、女性は脂質を多くとると太る」ことが判明しました。


・ミトコンドリア、アセチルCoA、TCA回路(中略)

これらが人間のエネルギーを産生するために大変重要な役割を持っている物質やしくみであることだけは覚えておいてください。


・健康飲料のテレビCMで、脂肪は、塩分、糖分とともに“余分3兄弟“といわれています。(中略)


これらは昔も今も、人間の生命活動に不可欠な栄養素であることはいうまでもありません。


・親が太っていると子どもも太るのは、(中略)その家庭環境になんらかの問題があるからです。特に食生活が問題で、炭水化物や脂質を好み、大量にとるような食生活を送っている家庭では、親にも子にも必然的に肥満が発生します。


・肥満すると、大腸がんになりやすいといわれています。これは、さまざまな疫学調査のデータから、ほぼ確実と思われます。そして、肥満が大腸がんを発症させるメカニズムに、アディボネクチンが大きく関わっていることが国立がん研究センターの調査により、二〇一〇年にあきらかにされました。


・糖質制限ダイエットや、糖尿病の低糖質食治療に共通するキーワードは、「ケトン体」です。ケトン体は、糖質制限で減少するブドウ糖に代わり、脂肪を体のエネルギー源とする物質です。そのため、ケトン体を増やすと脂肪が燃える、肥満解消につながる、血糖値が下がる、と一躍脚光を浴びることになったのです。


・てんかん治療に用いられる「ケトン食」、つまり、ケトン体を増やす食事です。


・アトキンス・ダイエットは前途のとおり、脂の乗った肉、高脂肪の乳製品などをいくら食べても、炭水化物の摂取を1日30g以下に抑えればよい、というものです。つまり、ダイエットには脂質制限より糖質制限のほうが有効である


・糖質制限を行うと、血糖値が上がらず、インスリンの分泌量も抑えられます。インスリンの分泌量が抑制されれば、ブドウ糖を中性脂肪に分解し、脂肪細胞の中に溜め込むこともありません。


・朝食に作りたての野菜ジュースを(中略)

二〇一〇年に私が行った実験では、朝食で野菜ジュースを飲むと、驚くほど血糖値の上昇とインスリンの分泌が抑制され、昼になってもほとんど空腹感を覚えませんでした。空腹を感じないのは、血糖値が安定しているということです。(中略)


なお、自分でフレッシュジュースをつくる時は、ジューサーよりもミキサーがおすすめです。ジューサーで野菜を搾ると、ジューサーに繊維質などが残ってしまいます。


・糖質制限中でも、適量のアルコールなら飲んでもかまいません。ただし、第1周は厳禁です。なぜなら、ケトン体は肝臓で合成されます。アルコールは、胃や腸で吸収されて血液に溶け込み、門脈から肝臓に運ばれ、アルコール脱水素酵素(ADH)やミクロゾームエタノール酸化系(MEOSU)により、アセトアルデヒドに分解されます。


・特に最近、有効している「麹」を調味料として使うと糖質制限がうまくいきます。たとえば、塩の代わりに塩麹、砂糖の代わりに麹、甘味をつけたい時に麹ジャムなどを用いれば、従来の精製された塩や砂糖に比べると、血圧や血糖値への影響が格段に穏やかです。


●書籍『肥満遺伝子~やせるために知っておくべきこと』より
白澤 卓二 (著)
出版社: 祥伝社 (2013年2月初版)
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