このウェブサイトにおけるページは、書籍『【決定版】成川式 文章の書き方』(成川 豊彦 著、PHP研究所 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・「よい文章とは、わかりやすく、簡潔な文章」ということである。
・「面白く」なければいけない(ユニークな切り口であること)。
▶︎面白いとは、テーマと中身に自分独自の視点や捉え方があること。
▶︎面白くないと、次の文章に読み進んでもらえない。
・自分がわからないことは、書かない
・「起承転結」(中略)
「起」とは、事を説き起こす。 →主題を投げかけ、
「承」とは、それを承(う)け説き進める。 →展開し、
「転」とは、想を転じ、趣を変える。 →場面を転じて、
「結」とは、全体をまとめて結ぶ。 →主題をまとめる。
・不要な部分を、捨てる(中略)
なくても意味が通じる、不要な文章や接続詞などを削る。
・ 1文の中で、同じ意味の言葉を重複して使わない(中略)
悪い例 よい例
①あらかじめ予約していた部屋 ①予約していた部屋
②いちばん最後に ②最後に/いちばん後に
③今の現状について ③現状について
④価格が急に値上がりして ④価格が急に上がって/急に値上がりして
⑤各位殿 ⑤各位
⑥各事業部ごとに ⑥事業部ごとに/各事業部に
⑦過小評価しすぎている ⑦過小評価している
⑧30〜40%程度 ⑧30〜40%
⑨射程距離内に入る ⑨射程内に入る
⑩従来からの問題点 ⑩従来の問題点
⑪受注を受けてから ⑪注文を受けてから/受注してから
⑫大別すると5つに分けられる ⑫大別すると5つになる/5つに大きく分けられる
⑬~だけに限ります ⑬〜だけです/〜に限ります
⑭例えば、駅での終日禁煙の広がりは、その例です。⑭駅での終日禁煙の広がりは、その例です。
⑮単に〜だけ ⑮単に/〜だけ
⑯途中で中断する ⑯中断する
⑰〜にしかすぎない ⑰〜にすぎない
⑱〜にだけ固有の ⑱〜に固有の
⑲まだ未解決の問題 ⑲未解決の問題
⑳最もベストの ⑳ベストの
㉑最も優秀な社員の1人 ㉑最も優秀な社員
㉒約100mほど ㉒約100m/100mほど/ほぼ100メーター
㉓休める休み時間 ㉓休める時間/休み時間
・読点「、」は、文を読みやすくし、誤解を招かないようにするために打つ
・肯定部分を先に、否定部分を後に書く
・「〜化」「〜性」「〜的」という表現は、なるべく使わない(中略)
ただし、「効果的」「激化」「流動性」や「基本的」など、ごく一般的な言葉として定着している語句は使ってもよい。
・「〜こと」を、必要以上に繰り返さない(中略)
「〜こと」が続くのは、表現したい内容が頭の中でよく整理されていないからである。
・「〜という」と「〜と言う」を、区別する
・常用漢字を、使う(中略)
悪い例(中略)
貶める(中略)
漏洩(中略)
よい例(中略)
おとしめる(中略)
さげすんで(中略)
漏れて(中略)
常用漢字でない漢字は、ひらがなにするか、別の表現に書き換える。
・固有名詞は、絶対に間違えない(中略)
固有名詞とは、あるものを特定する名称を表す名詞。例えば、田中一郎、東京都や『枕冊子』など、人名、地名や書名などを表す名詞である。
・社名は、正式名称で表記する。(中略)
×悪い例(誤) ◯よい例 (正)
③キューピー(株) ③キユーピー株式会社(中略)
⑤富士フィルム(株) ⑤富士フイルム株式会社
・死去して30年以上経った人や歴史上の人物には、普通で、敬称を付けない。
・数字は算用数字を使い、単位数字は「万、億、兆……」を使う。(中略)
×悪い例
①780,000,000円
②13,003,750,000,000円
◯よい例
①7億8,000万円
②13兆37億5,000万円
・「以上」「以下」は、基準値を含む(中略)
「〜前」「〜後」は、基準値を含まない
・ダーシ「ー」は、まとめや問題を定義するときに使う(中略)
例
①東京集中から地方分散へ——この動きは、歴史の必然ともいえる。
②はたして、これでよかったのか——。
・ダーシや3点リーダーは、2文字分使う。(中略)
——
……
・「に」は対象や到達点を示し、「へ」は方向示す(中略)
例
①彼女は、明日、東京に行く。
(京都でも、大阪でもなくて、東京に行くという意味)
②彼女は、明日、東へ移動する。
(「へ」とした場合には、特定の対象や到達点ではなく、「〜のほうに」という方向性を示す)
・「〜など、」を使う場合は、2つ以上の例を挙げる(中略)
×悪い例
うどんなどの、めん類が好きです。
◯良い例
うどんやラーメンなどの、めん類が好きです。
●書籍『【決定版】成川式 文章の書き方』より
成川 豊彦 (著)
出版社: PHP研究所 (2010年8月初版)
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