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御厩 祐司 氏 書籍『「知」のシャープナー~人生が変わる知的生産日記』(光文社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『「知」のシャープナー~人生が変わる知的生産日記』(御厩 祐司 著、光文社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・日記に込める知の7要素(中略)

(インプット)知的刺激
(アウトプット)知的生産物
(クエスチョン)疑問、論点
(アンサー)回答、仮説
(ターゲット)目標、夢
(アラート)自戒
(リマインダー)再確認


・リマインダー(再確認)
「リマインダー」とは、予定を再確認することです。


・知的な日記の5原則(中略)

①夜つける
②現在→過去→未来の順に見わたす
③手短にまとめる
④ニュートラルなことは書かない
⑤ファクトベースで書く


・日記帳を日本で最初に売り出したのは、実は官僚なのです。その人物は、大蔵省印刷局の初代局長を務めた得能良介。渋沢栄一が『論語と算盤』の中で、自分に殴りかかってきたがために大蔵省を免官になった者がいると明かした、そのまさにその人でもあります。


・私が活字を主食(主なエネルギー源)としているのは、2つの理由からです。まず活字には、自分のペースで接する(摂取する)ことができるから。そして、活字に接することは、情報を摂取するだけでなく、創造することにもなるからです。(中略)

2点目の「活字に接することは、創造にもなる」という点は、説明が必要でしょう。(中略)

つまり、最も「想像力」が必要になるのは、活字に接するときなのです。


・映像も同じです。わかりやすく感覚に訴えてきますが、画面に目を向けるだけで何も考えずに済むため、だらだらと観てしまいがちですよね。その結果、視神経に悪い影響が生じたりするわけです。目的をはっきりさせ、自制しながら接する必要がありますね。


・寝る1時間前からは、パソコンやスマホを含め、液晶は見ません。液晶断食として称してルール化し、さらに月に何日かは終日「液断」しています。このようにすることで、だらだらと「はしご酒」せずに済むのです。


・知は多様であり、それを表現し、伝えるメディアもさまざまです。それぞれに一長一短があります。接するメディアによって受ける刺激も異なりますから、各メディアをいいとこ取りし、あらゆる角度からシャープナーにすればいいのです。


・私は、隠れ家のリスト(特徴、営業時間、地図等)を「場」のファイルに保存しています。(中略)

これらの中でも、大学というのは意外かもしれません。私の場合、近所に複数の大学がありますので、よくキャンパスを散歩しています。学食やカフェで一息ついたり、講演やシンポジウム、学園祭などをのぞいたり。若返ったような気持ちになりますね。


・ひらめきが生まれる場

ひらめきが生まれやすい場所として、中国の欧陽 脩は、馬上、枕上、厠上の「三上」を挙げました。今日なら、交通機関の中、布団の中、トイレの中でしょうか。


・知の四即演算

もうひとつ、企画磨きのツールとして「知の四即演算」をご紹介します。四即演算とは、加減乗除(足す、引く、掛ける、割る)とも言います。ものごとを詰めていく際に、これらの演算を繰り返すのです。

まず「足す」とは、モレている項目はないか、論理に穴はないか、もっとよい方法はないか、と足りない要素を加え、アイデアを膨らませていくことです。(中略)

「引く」とは、不要な要素を引き去り、シンプルにしていくことです。(中略)

「掛ける」とは、掛け合わせる、組み合わせるということです。(中略)

「割る」とは、デカルトの言葉を借りれば、「難問の一つ一つを、できるだけ多くの、しかも問題をよりよく解くために必要なだけの小部分に分割すること」です。また、分割するだけでなく、それを整理して分類することも含めています。たとえば、二軸のマトリックスによる分類も、ものごとをきれいに「割る」手法のひとつです。


・書店・図書館

毎週必ず歩きに行く場所は、書店や図書館です。ふつうは自分の興味のあるコーナーにしか行かないと思いますが、私は知の多様性を体感し、多様な刺激を得るため、内部をくまなく歩き回ります。


・色は力なり(中略)

いろいろな色のものを食べるために、私が意識しているのは「五輪旗」です。白地に青・黄・黒・緑・赤の5つの「輪」が描かれた五輪旗のように、食卓にこれらの6色を揃えるのです。


・昔から、「その人を知りたければ、本棚を見よ」と言われます。今日なら、携帯音楽プレイヤーやタブレット端末に何をダウンロードしているかも重要ですね。


・知を活かして社会に貢献(コントリビューション)にしていく方法について述べたいと思います。(中略)

知は、財も生み出します。出版であれば、印税や原稿料です。知によって得たこれらの財も、新たな知を生み出すために寄付する。これが、「二重らせん型社会貢献」です。


・公務員の書いた本は、3種類に分かれるでしょう。担当分野の「解説本」、問題点の「暴露本」、その他の「教養本」です。(中略)


・私は、暴露本を出す公務員や元公務員を「天くだき」と呼んでいます。内部での経験をもとに、かみ砕いて「天」の実情を伝え、「天」の間違った意思を砕こうとする人です。その人の認識が正しいかどうかは別として、「天くだり」よりは存在意義があるのではないでしょうか。


●書籍『「知」のシャープナー~人生が変わる知的生産日記』より
御厩 祐司 (みまや ゆうじ) (著)
出版社: 光文社 (2013年2月初版)
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