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小峰 一雄 氏 書籍『名医は虫歯を削らない~虫歯も歯周病も「自然治癒力」で治す方法』(竹書房 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『名医は虫歯を削らない~虫歯も歯周病も「自然治癒力」で治す方法』(小峰 一雄 著、竹書房 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・虫歯は削れば削るほど悪化する


・人間には、壊れた細胞を自分の力で治す「自然治癒力」が備わっています。皮膚にできた傷がいつか自然に治るように、虫歯は放っておけば自然に治るのです。(中略)

ただし自然治癒を促すためには、ある程度の条件を整える必要があります。その条件がなかなか厳しい


・歯は削れば削るほど、もろくなる


・歯を削ると、ガラスのような性質を持つエナメル質にたくさんのひびが入り、そこから虫歯になったり、歯が折れたり、状況を悪化させるリスクが高まる


・歯医者側も、1度にたくさんの治療を行う、保険点数の平均点が上がって厚生労働省に目をつけられてしまうため、できるだけ1回の使用は少なくし、通院回数を増やしてもらうようになります。


・歯の神経を抜いてしまったら、取り返しのつかないことになります。


・歯の神経を抜く弊害

①歯の神経が正常な状態では、栄養や水分が全体に行きわたっている
②神経を抜いた直後、運搬ルートが寸断されている
③時間の経過とともに全体が乾燥して、ひびだらけになってしまう


・虫歯は歯の内側から進むという真実(中略)

この歯は外から見た限り、黒ずんだり穴が開いてる様子もなく、一見すると虫歯のない健康の見えました。しかしレントゲン写真で見てみると、なんと歯の内側すっかり溶け、神経にまで達している状態でした。


・虫歯は歯の表面に付いた食べかすだけで起こるわけではありません。逆に言うと、どんなに一生懸命歯磨きをして、歯の表面をピカピカにしても、先ほど述べた「象牙質の液体移送システム」の逆流を起こす5つの原因を経たなければ、虫歯になる可能性があるということです。


・食事をしたらすぐに歯磨きをしているお子さんほど虫歯が多いということが分かりました。これはどういうことでしょうか。(中略)

食後すぐに歯を磨いてしまうと、まだやわらかいエナメル質が削り取られるばかりか、再石灰化も途中で妨げられることになります。その結果、エナメル質に穴が開いてしまうのです。そのため私は、食後すぐではなく、30分以上経ってからの歯磨きをおすすめしています。


・砂糖をやめれば、虫歯の約9割は予防することができると考えています。


・虫歯の患者さんには砂糖を、歯周病の患者さんには炭水化物を控えていただくことで、症状を改善に導いています。


・削らずに虫歯を治せる技術も次々登場しています。


・ドックベスト療法とは、アメリカで開発されたもので、ドックベストセメントという薬を使います。成分には、殺菌作用のある銅2%と鉄1%、そして複数のミネラルが含まれており、虫歯の穴に詰めることで、虫歯菌を死滅させ、歯の再石灰化を促してくれるのです。治療時間わずか10分、フタで密閉した新たな菌の侵入を防げば、徐々に痛みも消え、気づかないうちに虫歯も治っているという、まさに夢のような虫歯治療法です。


・ドックベストセメントの主な成分は以下になります。

●酸化亜鉛73%
●酸化マグネシウム6%
●ビスマス5%
●シリカ4%
●酸化鉄3%
●銅2%
●塩化銀1%


・菌のない密閉された状態で、1〜2年間、じっくり時間をかけて再石灰化するのを待つのです。この間、特に痛みが出るなどの異常がなければ、虫歯は治ったと考えていいでしょう。


・ドックベスト療法には次のようなメリットがあります。

メリット
①治療は短時間で終わる
②成功率が高い(90%以上)
③治療の痛みがほとんどない
④通院回数が少ないため、トータルでの治療費が安い
⑤歯を削らなくて良い


・ドックベスト療法のデメリットとは?

一方で、残念ながらデメリットもあります。歯の神経の炎症がひどく痛みがある場合、ドックベスト療法では痛みをすぐに取り除くことができないため、やはり虫歯の原因を除去する必要があります

・ドックベスト療法が普及しなかった本当の理由(中略)

「虫歯が自然に治ったりしたら、患者以外は誰も利益が得られなくなるため、これらの事実は葬り去られた」と書かれていました。つまり、虫歯が自然に治るということが人々に知られると、歯科医をはじめ、歯科に関する企業が存在する意味がなくなってしまいます。そこで、この事実は伏せておくことになった、ということです。


・アメリカには“Priority to dentistry“、つまり大病の前には必ず歯の病気が起こるということわざがあり、歯の大切さを親から子に伝える習慣がある」と言っていました。


・リューマチの患者さんの歯の根っこの治療が完了すると、リューマチの症状が改善される例を何度も確認しています。逆にリューマチは、過去に歯の根っこの治療を行っていて、現在状態が悪く再治療が必要な人に多く見られる


・口臭が強い人は、内臓の機能が弱っていたり、免疫力が低下している可能性があります。(中略)

免疫力が落ちると細菌の数がてきめんに増えてしまうのです。


・虫歯は糖尿病の前触れ(中略)

虫歯ができるということは、「あなたは糖尿病になりやすい体質だから気をつけて!」と体が警告しているのです。


・砂糖があなたの健康を損ねる124の理由


・砂糖は胃腸の機能をストップさせる(中略)

東京大学の研究によると、人間は砂糖を摂ると胃と十二指腸の働きが一時期的にストップしてしまうことが分かりました。砂糖の量によって止まる時間は異なりますが、多ければ多いほど、長い時間止まってしまうことになります。


・糖質の量を制限する方法ですが、重要なのは自分が糖質を何gまで摂取してよいかを知っておくことです。そのためには、まずご自分の1日あたりの基礎代謝量を把握する必要があります。


・糖質の消費に使えるのは、全基礎代謝量に対して15%が目安


・骨粗しょう症を防ぎたいならカルシウムは摂ってはいけない


・カルシウムの摂りすぎが歯周病や骨粗しょう症を引き起こす

虫歯と歯周病が起こる原因には、カルシウムも大きく関わっていることが最近の研究で分かってきました。


・カルシウムを多く摂れば摂るほど、骨折したり骨粗しょう症になるリスクが高まることが、近年の研究で分かってきた


・なぜカルシウムを摂れば摂るほど、骨が弱くなるのでしょうか。カルシウムは体内に入ると、まず血液中を流れます。血液中のカルシウム濃度は常に一定に保たれる働きがあるため、余った分は細胞へと送られます。すると細胞内にどんどんカルシウムがたまるのに自分の力で細胞の外に出る力がないため、排出されず、「カルシュウムはあるのに、カルシウム不足」という奇妙な現象が起こってしまうのです。そして足りない分は骨から溶け出すため、結果として骨がもろくなってしまいます。


・骨粗しょう症で悩んでいる人は、今日から薬やカルシウムを摂るのをやめ、ぜひマグネシウムを摂るようにしてください。

・薬は本来、1人の患者さんに対し最大4種類までしか処方してはいけないルールがあります。(中略)

なぜ5種類以上の薬剤を処方する医師がいるのか。(中略)

それらの医師は10年以上研究論文を発表していないなど、薬に関する勉強を怠っている医師である


・免疫力が低下すると歯周病が発生し、さらに低下するとがんになりやすくなるという結果が得られました。


・噛み合わせが合っていない患者さんに、難聴の人が多い


●書籍『名医は虫歯を削らない~虫歯も歯周病も「自然治癒力」で治す方法』より
小峰 一雄 (著)
出版社: 竹書房 (2016年11月初版)
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