このウェブサイトにおけるページは、書籍『本はどのように消えてゆくのか』(津野 海太郎 著、晶文社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・デジタル・ネットワークにには新しい商売の可能性というだけではおおいきれない公共性の新しい領域がある。
・まず「本とはなにか?」を定義しておく必要がある。(中略)
①明朝体の文字をタテヨコそろえて組み、
②それを白い紙の上にインクのしみとして定着し、
③綴じてページづけしたもの。
・そのむかし、大量生産のきかない手写本はたいへんな貴重品だったので、教会や修道院では盗難をおそれて本を鎖でつないでいた。
・原稿用紙の起源にはいくつかの説があるが、いまのところ、十八世紀なかばに藤原貞幹がつかった20字× 20行の木版刷りの原稿用紙あたりにはじまり、頼山陽や江川太郎左衛門など、大陸文化に親しんだ知識人たちが中国の習慣にならってつかいはじめたというのが一般的な見方になっているようである。
・『エディトリアルデザイン事始』(郎文社、一九八九年)の著者、松本八郎
・本好きの子どもには二つのタイプがある。ひたすら本を読むのが好きというタイプと、本を読むうちに、できれば自分でものをつくってみたいと夢想しはじめるタイプ
・活版というのは、いってみれば大がかりなハンコなんですよ。だからシロウトにも分かりやすい。ところが写真植字というのはレンズによる光学的な技術ですし、オフセットは化学ですからね、われわれのような文化系の人間には、どことなく身体的に納得しにくいところがある。ひと目でパッと原理が見えない。活版にくらべて直接的な感じが薄いんです。
・HTMLとは「ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ」の略称
・「出版の秘訣は潮時をつかむことです」1924年、34歳の若さで出版社を創立したヴィクター・ゴランツ。
●書籍『本はどのように消えてゆくのか』より
津野 海太郎 (著)
出版社: 晶文社 (1996年2月初版)
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