このウェブサイトにおけるページは、書籍『逆算力~成功したけりゃ人生の〆切を決めろ』(高岡 浩三 著、おち まさと 著、日経BP社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・高岡さん(中略)
父も祖父も42歳で亡くなった。自分も42歳で死ぬと考え、そこから人生を逆算し始めた。
・コミュニケーションを取る際に、本当に大事なのはフェイスブックで何人とつながっているといったことよりも、バランスをとりながら、伝えるべき時には仮に人と意見が違ってもはっきりと言う、ということだと思うのです。さらに言えば、コミュニケーション能力を高めようと思うなら、自分を知ることが大切です。
・私は仕事をするうえで常にそれまでのルールを変えること、つまり「チェンジ・ザ・ルール」を考えていますが、これもその一つでしょう。
・「自分が何をしたいのか」という「志」がとても重要になります。
・目標といっても単に「〇〇になりたい」だけでは足りません。「自分が本当に何をしたいのか」を探してからでないと、なかなか本当の目標にはならないんです。
・若い女性から「女優になりたいのですが、どうしたらいいですか」と質問されました。確かに「女優」は大きな目標かもしれない。でも、大事なのは何のために女優になるのかということです。「人に感動を与えたい」といった「志」があったうえで「だから女優という職業を選びたい」というのであればいいと思いますが、ただ「何かになりたい」というだけでは難しい。「有名になりたい」とか「お金が欲しい」といったことだけだとやはり長続きはしないと思います。
・仮に入社したての新人に「私も社長になりたいんです」と言われたら、まず私は「社長になって何をしたいのか」を聞きます。(中略)
実は私も入社の時に「社長が目標」と言っていたようです。
・自分がやりたい仕事をするために社長を目指すのであれば、与えられた仕事は常に期待以上の成果を出さなければなりません。そのためにはどんなに小さな仕事であっても、最高の結果を出さなければいけないのです。
それが、お茶くみであっても同じです。(中略)
上司や先輩たちのコーヒーのミルクや砂糖の好みは全部覚えました。どうせやるからには、「高岡が入れたコーヒーが一番おいしい」と言われたい。(中略)
ちょっとした仕事であっても目標を決めてやる。そういう積み重ねが、最終的に大きな仕事に結びつくのだと思います。
・会社と個人の関係はギブ&テーク。自分が会社に何を与え、会社から何を得るのかを考える。
・ある上司にはすごく認められているけれど、別の上司の評価は低いというケースはもちろん上司にも問題があるかもしれませんが、評価される本人にも問題があると思うのです。優秀な人間であれば、どんな上司であっても評価されるというわけです。
・若い時に先輩や上司を動かすことで、人を動かす能力を身につけるのです。上司を動かせなければ、トップに立って下の人間を動かすことなどできません。ましてや社長にもなれません。なったとしても使えない社長でしょう。
・ネスレ日本は業界の中では、返品が少ない方でしたが、ネスレのグローバルの基準では、良品であっても一旦手元を離れたら、品質の観点から返品されたものはすべて廃棄しなければならないのです。
・「きっと勝つ」でブランドに魂を入れる(中略)
キットカットは単なるおいしい日本一のチョコレートというだけではなくて、「心のお守り」といった特別な意味が入っています。こうなると、他のブランドとは圧倒的に違うブランドになります。このような価値をいかにつくるかということが、私にとっては常に命題なのです。(中略)
キットカットで言えば、「Have a break, Have a KitKat.」というブランドメッセージはグローバルで決められたものです。しかし、その心はここ国によって違ってもいい。
・本物のブランドを作り上げるために、異業種と組むことが一つの成功の糸口だと考えています。全く別の業界と組むことで、それまでの常識や競争のルールを変えることができる可能性を秘めているからです。
キットカットの場合、まずホテルと組みました。都内のホテルには、受験シーズンになると多くの受験生が宿泊します。宿泊している受験生に対して、ホテルからのサービスとして、キットカットをプレゼントしてもらおうと考えたのです。(中略)
実際、このサービスをやってみると、宿泊客の受験生にとても喜ばれました。このサービスはその後、大きく広がって今では全国300カ所のホテルでキットカットを受験生にプレゼントしています。(中略)
JRや外食チェーン、本郷3丁目の商店街、大学など受験生と接点を持っていて、応援したいと思う企業や団体に、「キットカット」を使って応援してもらうという仕組みを作ったのです。そして、「キットカット」は単なるチョコレートとしての価値だけではなく、頑張る人を応援し、そのメッセージを伝えるコミュニケーションツールというエモーショナルな付加価値を持ちました。
・発想力よりも実行力(中略)
誰もできる人なんていないのに10打数10安打を目指そうとするから、逆に、打席に手立てなくなる。失敗してもいいからとにかく打席に立たなければヒットを打つこともできません。
・日本のGDPが世界で一定のシェアがあったのはこの1000年で数十年だけ。
●書籍『逆算力~成功したけりゃ人生の〆切を決めろ』より
高岡 浩三 (著)
おち まさと (著)
出版社: 日経BP社 (2013年4月初版)
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