このウェブサイトにおけるページは、書籍『日本が「世界一」を守り抜く戦略』(パトリック・ニュウエル 著、編集、光文社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・IoTが私たちの家に浸透し、トイレの機能によってリアルタイムに健康に関する情報を得ることができ、何を食べて、何を控えべきかといった情報がデバイスに送られてくる。一人ひとりにあった医療が普及する。幹細胞療法によって、歩行や動作の不自由な人の生活が改善される。
劇と映像プロデューサー 梅若ソラヤ
・子どもの数が減少しているため、子ども向けのサービスが高級化していくかもしれません。(株式会社リコー グローバルエンプロイーエンゲージメントリーダー ダレン・メナブニー)
・経営責任者や取締役を含むすべての役職を女性が担うことが増える一方で、「主夫」となる男性が増え、職場や家庭では、ほぼ男女平等が実現します。
ティモシー・コナー
・車が完全自動運転になって、睡眠をとりながら車で移動している人がいる。
日英会議通訳者 桂田アマンダ純
・誰でも3つくらいの拠点に仕事・暮らしを持ち、移動しながら暮らすことが可能になっています。(中略)
仕事は複業が当たり前になり、家庭生活も複数の家庭が協力し合ってオープンに助け合うことで、複数拠点を一人ひとりが自由に行き来します。自然の多い地域に週に1回は行って、仕事もそこでする。
金沢工業大学(KIT虎ノ門大学院) 教授 野村恭彦
・アマゾンは、60万人以上の従業員からのアイデアを育成する方法として「逆向き解決法」と呼ばれるプロセスを採用しています。最終目標からさかのぼる形で、クリアすべき課題を設定していくのです。
・日本は歴史的に見て、それまで存在しなかったものをゼロから作ることが得意な国とはいえません。(中略)
日本は、0を1にすることではなく、1を100にすることが得意なのです。ただし、高品質や高性能を追求するあまり、市場が求める以上の仕様にしてしまう傾向にあります。
・みずほフィナンシャルグループは、従業員の副業を認めるように、2020年3月末までに変更する予定です。坂井辰史社長は最近のインタビューで、従業員が新たな課題や機会を探すサポートをし、社外で得た経験やアイデアを活用することで、新たな金融サービスの創出につなげることを明らかにしています。
・Ⅰ(人工知能)×Ⅰ(人間)= Ⅱ(クリエイティブな集合知)
・日本には、経済や最新テクノロジーの分野だけでなく、他の国が学ぶことができるとても多くの強みがあります。安全、正確な交通インフラ、深い伝統を持つ食事、一体感を重んじる文化、他人に配慮し調和を保とうとする精神……。
・2030年のあなたの1日の過ごし方を教えてください(中略)
朝、目覚めて、数分後にはオフィスにいる状態が実現。通勤などの移動が必要なくなります。私は、ウィンクしながら一日をスタートさせます。ホログラム技術が高度に発展し、タッチスクリーンの言葉での指示で、仕事が進んでいきます。また、普遍的かつスピリチュアルなレベルで、人間と自然とが新しい協調の中でつながります。
エドワード・ハインリッヒ・サンチェス・ゴメス
・2030年のあなたの1日の過ごし方を教えてください(中略)
今日は5つの仮想空間会議がありますが、AI代理人がシアトルとロンドンのミーティングに代理出席してくれるため、私自身が遅くまで起きていたり、早朝に起きたりする必要はありません。
・一人一人が、「自分は何が好きか(興味)」「どういうことが得意か(能力)」「どういうことを大事だと思っているか(価値観)」をはっきりと自覚し、自分の生きたい人生を生きることが大事。
慶応義塾大学訪問教授 牧野司
・常に、自分にはどんな価値があるのかを問い続けること。(編集者 蛯谷敏)
・日本が取り組むべき最大の挑戦は、失敗を許容する(批判するのではなく)ような社会のエコシステムを創造することです。(経済学者 イェスパー・コール)
・日本は最も得意とする分野は何だと思いますか(中略)
テクノロジー 72%
自動車 65%
電化製品 61%
家電 53%
※2019年と2014年との比較で2019年のみ多い順に抜粋
・英国のコンサルティング会社ヘンリー&パートナーズが実施している、旅行の自由度を表す「パスポート・インデックス」によると、日本のパスポートは世界一であり、ビザなしで189の目的地に旅行することができます(中略)世界ナンバーワンのパスポートになるには、多くの信頼と国際協力が必要です。
・東京には、2019年のミシュランガイドで星を獲得したレストランが230軒あり、これは世界で最も多いです。それだけでなく、過去10年間で、東京は世界のどの都市よりも多くミシュランの星を獲得しています。
・「人生の目的は幸せではありません。人の役に立つこと、敬意を持つこと、思いやりを持つこと、違いを生み出し、よりよい人生を生きることです」(米国の思想家 ラルフ・ワルド・エマーソン)
・日本人は熟練することの達人です。また、異文化から何かを取り入れて。まったく異なるものを創造することの達人です。まったく新しいものを作る「0から1」ではなく、「1から100」を生み出す戦略にシフトさせるのです。
・おもてなしのコンセプトは、茶会を通じて客を楽しませることを極めた千利休によって、確立されたと言われています。茶会は「一期一会」の経験です。したがって茶室では、もてなす側ともてなされる側の両方が、誠実に行動しなければならないと言われています。(中略)
この器探しが最も難しく、かつ最も創造的で教養深いことであるといいます。実際に、それが儀式の成功を左右するのでしょう。客にぴったりの器や装飾を選ぶといった目に見えない努力こそ、おもてなしの本質なのです。
●書籍『日本が「世界一」を守り抜く戦略』より
パトリック・ニュウエル (著, 編集)
出版社: 光文社 (2019年11月初版)
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