このウェブサイトにおけるページは、書籍『「歯みがき」するから歯は抜ける』(大岡 洋 著、現代書林 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・ハーバード大学歯学部での臨床経験、ハーバード大学公衆衛生部での予防医学との出会いを通してわかったことがあります。それは「歯肉は老化しない」ということです。
・全世界で最も患者が多い病期は歯周病である。地球上を見渡しても、この病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない
・歯周病は、15~20年と長い年月をかけて自覚症状がないままに少しずつ進行する
・野村総合研究所による調査でも、「適切な口腔ケアをする人はケアしない人と比べ、生涯に支払う医療費がおよそ5分の1程度で済む」という結果が出たそうです。
・※むし歯とは……細菌が口の中の汚れをエサとして起こす「歯の病気」
※歯周病とは……細菌が口の中の汚れをエサとして起こす「骨の病気」
つまり、むし歯も歯周病も口の中の汚れが大きなカギとなっているわけです。
・歯と歯の間、歯と歯肉の境界は小さくくぼんでおり、頬や舌、唇はそのくぼみまで入り込めず自浄作用が働きません。その部分こそ、汚れが慢性的につきやすい場所、つまり「むし歯や歯周病になりやすい場所」であり、「ブラッシングするべき場所」と言えるのです!
・一日一回のブラッシングでむし歯・歯周病を防ぐ
・本書で紹介する「大岡式ブラッシング法」では、たった3つの習慣を変えることで劇的に汚れ落ちがよくなり、むし歯や歯周病の予防効果が格段に高まります。
・「大岡式ブラッシング法」では歯磨きは使わずに歯ブラシだけ使うことをお勧めします。(中略)最大の売りであるミント風味の爽快感は、あたかも歯がキレイになったかのような錯覚を引き起こしやすいのです。また、歯磨き粉による泡立ちは正確なブラシの位置を鏡で確認する際の妨げになります。
・歯ブラシを入れる順序(中略)
一番奥歯から始めます。「外側→内側→噛む面」
※補足:上の歯から外側→内側→噛む面、続いて下の歯外側→内側→噛む面
・ブラッシング後に次亜塩素酸溶液で30秒程度口内に生き渡せることで、ブラッシングの効果をより一層高めることができます。
・レギュラーブラシとワンタフトブラシの相乗効果は絶大です。(中略)約9割の範囲をカバーできます。
・ブラシの交換時期について
レギュラーブラシとワンタフトブラシのの場合、ブラシの先が外向きに広がり始めたら交換時期です。目安として1か月半~2か月ごとの交換が順当でしょう。
もし使い始めて2週間以内で広がりはじめたら、毎日のブラッシングの圧が強すぎるサインです。逆に2か月以上経っても広がってこなければブラッシングの圧が弱すぎると認識してください。
・電動歯ブラシの使用についての相談を受けますが、私は原則お勧めしていません。(中略)問題は「歯と歯にかかる負荷の強さ」なのです。
・アメリカでは、患者さんのフトコロじじょうにより治療の内容が大きく左右され、場合によっては治療を行わないで終わることもあるのです。健康とお金を天秤にかけるのは当たり前という、非常にシビアな国なのです。
・アメリカでは、歯並びがよいことが社会的信用を得る条件とみなされている一面があることに加えて、歯列矯正は経済的にゆとりがあることを示す一種のスティタスになっているからです。多くのローティーンの少年少女が矯正装置をつけているのは、ある意味、親の見栄であることが否めません。
●書籍『「歯みがき」するから歯は抜ける』より
大岡 洋 (著)
出版社: 現代書林 (2018/年4月初版)
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