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ドナルド R キーオ 氏 書籍『ビジネスで失敗する人の10の法則』(山岡 洋一 翻訳、日本経済新聞出版 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『ビジネスで失敗する人の10の法則』(ドナルド R キーオ 著、山岡 洋一 翻訳、日本経済新聞出版 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・法則1 リスクをとるのを止める(中略)
法則2 柔軟性をなくす(中略)
法則3 部下を遠ざける(中略)
法則4 自分は無謬だと考える(中略) ※補足:無謬(ムビュウ)とは、コトバンクによると、理論や判断にまちがいがないこと。
法則5 反則すれすれのところで戦う(中略)
法則6 考えるのに時間を使わない(中略)
法則7 専門家と外部コンサルタントを全面的に信頼する(中略)
法則8 官僚組織を愛する(中略)
法則9 一貫性のないメッセージを送る(中略)
法則10 将来を恐れる


・序文

ウォーレン・バフェット

いつも信条にしてきた点だが、自分より優れた人物と付き合うようにたえず努力をすべきだとわたしは考えている。そうすれば間違いなく、自分を高めていくことができる。


・序文

ウォーレン・バフェット(中略)

ドン・キーオの能力のなかでとくに優れている点は、問題の核心をずばりつかみ、官僚制のもやもやを切り裂けることだ。ものごとを単純にすることを原則としており、これはわたしにとっても原則である。


・コカ・コーラ社の例を使うのは適切だといえる理由がある。きわめて多様で、多元的な会社なのだ。製造と小売店への流通に関与しているし、その小売店も露天商から大規模店舗まであるし、すべての人種、宗教、文化にわたる約二百の国で事業を展開している。


・経営者はビジネスの舞台の主役だ。経営者が自分の弱点のために事業を間違った方向に導いたとき、事業は失敗への道を歩むのである。

・本書で紹介する十の法則はどのような段階にあるどのような企業にも適用できるが、主に、ある程度の成功を収めた企業と経営者に役立つように考えてある。


・法則1 リスクをとるのを止める(中略)

生活が楽になり、豊かになり、快適になると、リスクをとるのをやめようという誘惑が強くなる。これは、成功がもたらす大きな病のひとつだ。年齢が高くなるほど、この誘惑に負けやすくなる。


・くびれのある6オンズ半の緑の瓶こそ、神がさだめたコカ・コーラの販売方法、「ひとつの商品」なのであり、消費者が何を望もうとも、神の意向にさからうわけにはいかないのだ。


・法則2 柔軟性をなくす(中略)

状況が変わったときに頑固に、それまでの流儀を守り通す。そうしていれば、失敗する。


・法則2 柔軟性をなくす(中略)

要するに、ダーウィンがいう適者生存のカギになるのが柔軟性と適応力なのである。


・法則3 部下を遠ざける(中略)

事業を築き上げた伝説の経営者の多くは、社内のどの地位にいる従業員とも知り合い、心を通わせる能力がきわめて高いことが特徴のひとつになっている。


・聞きたくないことを聞きたいという人間はめったにいない
------ディック・キャビネット


・法則3 部下を遠ざける(中略)

自分の言葉や行動をほめてくれる忠実な人ではなく、自分の間違いをとがめてくれる人のことを考えるべきだ
------ソクラテス


・ブランドは経営者や専門家の考えで決められるようなものではない。ブランドは、消費者ひとりひとりの心の中にあるもので決まっている。コカ・コーラはいくつもの文化の無数の人に飲まれているので、コカ・コーラがどういうものなのかは、個々人で違っている。


法則8 官僚組織を愛する(中略)

優れた企業は従業員を細かく管理しようとはしないし、生活の隅々まで命令しようとはしないと指摘してきた。優れた企業は従業員を尊重し、会社に寄与するよう励まし、創造性を発揮するよう励ます。これに対してだめな企業は官僚制の何重もの管理段階で、従業員の創意を窒息させる。

ドラッカーは長く官僚制を批判してきた


・グローバルに考え、ローカルに行動する


・法則10 将来を恐れる(中略)

事業にあたって、何ごとにも警戒して安全第一の方法とっていれば、第一の法則で論じたように、失敗への道になる。


・リスクをとるのをやめるのは、きわめてリスクの高いことなのだ。


・フランクリン・D・ローズベルト大統領が「我々が恐れなければならないものはただひとつ、恐れそのものである」と語った


・法則10 将来を恐れる

ヘレン・ケラーは何年も前にお目にかかることができたが、かつて、こう述べている。「悲観論者が星の秘密を発見したことはないし、未知の土地に航海したことも、人間の精神に新たな地平を切り開いたこともない」

強い悲観論でとくに深刻な問題は、完全な無気力をもたらすことだ。暗い結果になるのを恐れるあまり、絶望して手をあげ、何もしなくなるのだ。将来を恐れていれば、将来に失敗するのは避けがたい。


・コカ・コーラ社の失敗としてとくに有名なのは、たぶん、ニュー・コークだろう。この大失敗はキーオが社長だった時期のものなのだ。このとき、なぜ失敗したのか、自らの失敗にどう対処したかが書かれている点が、本書の魅力のひとつだ。


●書籍『ビジネスで失敗する人の10の法則』より
ドナルド R キーオ (著)
山岡 洋一 (翻訳)
出版社: 日本経済新聞出版 (2009年4月初版)
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