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押野 満里子 氏 書籍『未来の私は笑っていますか? 一瞬で心が軽くなる感情セラピー』(ヴォイス 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『未来の私は笑っていますか? 一瞬で心が軽くなる感情セラピー』(押野 満里子 著、ヴォイス 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・この本には、次のような方々の心を軽くするための感情のコントロール法を書きました。

自分のことがどうしても好きになれず、鏡を見るのもいや。
周囲には性格的に合わない嫌いな人が多い。
できている人を見て自分はダメだとおちこむ。
つい、子どもを怒鳴ってしまい、自己嫌悪に陥る。
人から言われた何気ない言葉に傷ついて、なかなか立ち直れない。
いつも誰かに気をつかい生きづらい……。


・感情が波立ったときに、自分の内面を見るようにした(中略)簡単にいえば、感情をコントロールする術を覚えたのです。


・感謝を込めてお金を払うようになると不思議なことが起き始めました。お金を払ってすぐにまたお金が入ってくるようになったのです。お金が戻ってきた感覚です。


・感謝の気持ちを込めて支払うと、受け取ったほうも気持ちがいいから、自分も気持ちよく払おうとする。支払うときにちゅうちょがなくなるので、お金の回るスピードが早くなるのだと思います。


・感じ方次第で、人の取るあとの行動が異なり、その先の結果も変わってきます。逆にいえば、感情を意識して、受け止め方を変えさえすれば、行動も結果も変えられるのです。


・マイナス感情は嫌うのではなく、ちゃんと向き合うと仲良くなれます。そして、仲良くなると人生は大きく変わります。


・「型」を使って感情を伝えれば、角が立たない(中略)

カチンときても、一瞬でいいから「あれ、私、怒っているんだ。何に怒っているんだろう」と、感情と向き合う。その上で、「相手にすぐに伝える」か、「伝えずに自分の中で折り合いをつける」か、「あとで伝える」か、などいろんな選択を自分で考えて実行していけば角が立ちません。

もし、相手に自分の気持ちを伝えると決心した場合、問題が大きくならないように、次の型にあてはめて伝えてください。

「私は」+「そのときの状況」+「感情」+「なぜそう思ったのか」

この型のように主語を「私」にすると、相手はわかりやすく、感情を受け取りやすくなります。

たとえば、あなたがAさんから、自分の家族の悪口を言われ、すごく悲しいと思ったとします。そのときは、「私はね、実はAさんが、あのとき、私の家族のことを悪く言ったことがすごく悲しかったの。なぜなら、私にとって家族は大事だから」と言ってみる。


・「自分の情報を相手に伝える」のは、コミュニケーションの基本です。自分の取扱説明書をちゃんと相手に渡しておくと。相手はあなたを理解しやすくなり、コミュニケーションは少しずつ円滑になっていきます。


・「わかってほしい」という気持ちが強くなるほど、わかってもらえませんでした。ところが、この気持ちを手放して、自分で自分をわかってあげるようにしたら、周りの人もわかってくれるようになったのです。


・「こんなに『わかってほしい』という欲求が強いのは、もしかしたら、私が自分自身をわかっていないからじゃない?」(中略)

「本当は、文句を言いたかったのに、言わなかった。よく言わないで頑張ったね」「本当は、悲しかったのに、よく涙をこらえたね。えらい!」と自分に言い続けました。


・人を変えたいと思ったら、まずは自分の内側にいる自分を認め、心を満たす。それによって、外側の世界も激変し、相手も変わっていくのです。


・社会が評価してくれないなら、「ここまでやった」「こんなに頑張っている」という正当な評価を自分自身でしていくのです。(中略)

自分をねぎらい、やってきたことを認めるのです。


・感情コンサルをしていくと、彼の心の深いところに「幸せになっちゃいけない」「成功しちゃいけないと」という思いがある、とわかりました。(中略)

「なぜ、幸せになっちゃいけない、成功しちゃいけない」と思うのかを見て行くと、「自分はダメ」「父を超えちゃいけない」と心の奥で思っていることがわかりました。

さらにセッションを続けると、「結果が出ない自分は能力がない。ダメな自分が父親を超えてしまうと父の立つ瀬がない」とお父さんをやさしく思いやる気持ちが出てきました。

「お父さんを大事に思っている自分がいる」とわかった瞬間、彼は心が温かくなりました。お父さんにこだわるあまり、自分を押し殺していたとわかり、「やっと心が自由になった、肩も軽くなりました」と喜んでいらっしゃいました。


・心の奥の問題を見て解決していくと、ビジネスはうまく回るようになります。


・原点がはっきりしていれば、何かあったときに、立ち止まってもう一回思い浮かべてみることで本来の自分の姿が見えてきます。


・極論をいえば、自分が「本当にやりたいこと」を認識すると、エネルギーが湧き上がってくる。そのエネルギーに人が集まってくるのです。

なぜなら、「本当にやりたいこと」をやっている人は、いきいきと楽しく仕事をするからです。


・怒るのはよくない。人を憎むのはいけない。感謝すれば、自分が成長する。自己啓発書でよく目にします。誤解を恐れずに言うならば、私は、これらは「正しいとは言えない」と確信しています。

怒りや憎しみという感情が、もし、芽生えてきたのなら、それは、あなた自身の感情。感情は人にとって大事なもの。だから、怒りであろうと、憎しみであろうと大事にしてあげてほしい。もし、感謝の気持ちが出てこないのならそれもあなたの感情。いつくしんであげてほしいのです。


・良い人ほど、自分を責めて苦しんでいる

良い人ほど、やってしまうのがこの「自分責め」です。自分責めは何も生みません。けれど、やってしまう。感情の一番の問題は、この自分責めです。


・自分責めの根底にあるのは、「理想の自分になっていない」という思いです。自分責めしている人は、「これはよい」というのが何となくわかっていて、そこに到達していない自分はダメだと思ってしまいます。


・自分の中から湧き上がってくる感情こそが正解! (中略)
「殺したいほど憎い」と思ったら、その感情を大事にして、言葉にしていいのです。ほとんどの人が「『殺したい』なんて、恐ろしい言葉を口にしちゃいけない」と思っている。なぜなら「殺したい=殺してしまう」と勘違いしてる人が多いからです。「言葉」と「感情」と「行動」は別です。

殺したいほどにくたらしいと思っていたら、自分でその感情を認めてあげることが大事です。


・マイナスの本音からスッキリさせるには、お腹の中から出す。お腹から出すには、言葉に出すしかありません。(中略)

なぜ、言葉に出すことが大事なのか。それは、自分の本音に気づけるからです。自分の本音を言葉に出すのは、テーブルの上に感情を出してみるようなもの。

すると、「あ、そんなふうに思っていたんだ」と認識できる。

テーブルの上に出して客観的に見てはじめて、「いや、でも待てよ。憎たらしいことは憎たらしいけれど、殺したいほどではないかもしれない」と気づけます。


・「自分はダメ」と意識していると、「自分のダメなところ」がたくさん目に入ってきます。逆に、「自分はできる」と意識していると、「自分のできる」ところが目に入ってくるようになります。


・望む未来を手に入れたかったら。まず根拠のない自信を手に入れる(中略)

たとえば、「1億円稼いだ」という目標設定をして毎日をそれを唱える。自分では「ちょっと難しいな」と思っていたらそれが本音。頭と心の本音ギャップがあり、毎日自分にウソをつくことになります。頭では「こうなりたい」、でも心では「無理」と思っている。このギャップが、望む未来が手に入らない理由です。(中略)

つまり、実現する人としない人のとの違いは、「根拠のない自信」があるかどうかです。この根拠のない自信はどのようにしていったら身につくのでしょうか? それは自分とのつながりを深めていくこと、自分の本音を聞いてあげることです。


・自分の感情を認めれば、マイナス感情は消えていく

ここでいう、感情のケアとは、自分にベクトルを向けることです。

「あの人、いやだわ!」じゃなくて、
「私、あの人が嫌だったんだ」と思う。
「あの人、ゴミを拾わなくていやだわ」じゃなくて、
「私、あの人がゴミを拾わないことが、いやだと思っているんだ」と思う。
「あの人、怒鳴るなんて、ひどいわ」じゃなくて、
「私、怒鳴られる、傷つくんだわ」と思う。
そうやって、「あの人」に向けていたすべてのベクトルを「私」に向ける。いつまでも相手の行動を見続けるのではなくて、自分に感情を見てあげるのです。


・自分の感情を認めれば、マイナス感情は消えていく(中略)

「あの人、絶対におかしい!」と思ったら、1人のときに思う存分相手の悪口を言いましょう。その人と離れたところで、一度口に出してみるといいです。「あの人、絶対におかしい!と。

感情を外に出して、気が済んだら、次のようにに自分に問いかけてみます。
「私はどうしてほしかったんだろう?」「私はどう思っていたの?」「なんで、そんなに腹が立っているの?」

こんなふうに自分のほうにベクトルを向ける。自分を見ることが、感情ケアにつながります。


・波だった感情は「口に出す」か「紙に書く」と収まる


・「怒り」は、ずっとお腹にためておくと、腐敗して「恨み」に変わってしまうからです。怒りだけでなく、ほかのマイナス感情も出しておかないとたまります。ため込むとどんどん重くなり、身動きが取れなくなります。(中略)

繰り返しになりますが、感情を表に出すと言っても、あくまでも自分1人のときに口に出すのがおすすめです。


・マイナス感情があるからこそ、世界は発展してきた(中略)

人は「もっとこうしたら便利なのに」「こうなったらいいのに」という欲求を持っていたからこそ、生きていく知恵を出し合い、命を守り、便利なものを生み続けています。私たちも自分の欲求があるからこそ、人生をより良くしようと、行動して成長があるのです。


・解決できない問題は「棚上げ」しちゃいましょう(中略)

問題の解決を先送りすることです。人にはそれぞれ、その人にベストの解決のタイミングがあります。


・人との比較に意味はない。昨日の自分と比較しよう(中略)

レモンとリンゴは違います。レモンはいくら頑張っても、真っ赤なリンゴにはなれません。でも、リンゴは、育て方次第では、去年よりおいしくすることはできます。


・自分のやりたこと、自分にしかできないことは、自分にしかわかりません。そして、何かをやりたいという思いをあふれさせるエネルギーも自分の中にあるのです。

自分が素晴らしいかどうかは、ほかの誰かが決めるのではなくて、自分が決めることです。


・恐れ多いと思って自らかけてしまう制限を「権威者ブロック」といいます。(中略)みんな同じ人間


・あるとき、FacebookのMessengerのグループで、理不尽なことをたくさん書かれたことがありました。私を攻撃してくる人がいたのです。(中略)

タイプが違うから、彼女は私のやり方が気に入らなかった。しかも、「正しい、正しくない」を決めたいタイプだったので、「満里子さんは正しくない」と攻撃されてしまったのです。

私は、「なるほど、この人は私を否定し、自分の正しさをアピールしたかったんだ」とわかりました。(中略)

何も言わず、そこからフェードアウトしました。彼女からの攻撃は終結しました。


・マイナス感情の裏には愛しかないと知る(中略)

自分を傷つけたくないから、怒りの感情が出てくる。自分を孤独にしたくないから、寂しいという感情が出てくる。大切なものを守ろうとしている、その中心にあるのは、「愛」以外の何ものでもありません。その愛が強ければ強いほど、強烈な感情が出てくる。


・もしかしたら、みんなのために、自分を犠牲にしている? (中略)最初は喜びでやっていたのですが、いつの間にか「前回を超えるおもてなし」が自分の中で重荷になっていったのです。

自分の気持ちに気づいたので、ケーキ作りもランチもすぱっとやめました。


●書籍『未来の私は笑っていますか? 一瞬で心が軽くなる感情セラピー』より
押野 満里子 (おしの まりこ) (著)
出版社: ヴォイス (2020年8月初版)
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