このウェブサイトにおけるページは、書籍『「老害」の人にならないコツ』(平松 類 著、アスコム 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・周りから「老害」と煙たがられて、孤独な老後を過ごす人。
・老害は誰でもなるもの。だから自分もいずれ老害になる可能性がある
・老害になりやすい(もしくはなっている)ことを示すサインに当てはまるのはどれでしょうか。(中略)
気がつくと自分の話をしている。人の話を聞くのがどちらかというと苦手
→自分自身のことや自慢話が好き(中略)
いつの間にか大声になってることがある。なんでもないことにイラつくことがある
→性格的にカッとしやすい
・ 40〜60代の方であっても、ソフト老害やマイルド老害などに認定されているかもしれません。
・ともかく、自分がどういう人間なのか知ることーーーそれがわかれば、対処はできるはずなのです。
・自分は絶対に正しいという姿勢を貫けば貫くほど、「社会の壁」があちこちに生じることになってしまう
・ソフト老害(中略)
これは、「上の人のプライドを傷つけず、下の世代の人の意見をうまいことまとめたつもりでも、下の世代から見たらその行動がかえって老害に見えること」を意味するそうです。
・すぐに怒って態度に表したり大声を出したりする「逆ギレ老害」(中略)
いつまでたっても昔の価値観を変えることのできない「昭和脳老害」
正しいと信じて疑わない自分の信念を相手に押しつける「英雄気取り老害」
・こうして人は「老害」になっていく
・年をとったと自覚していない高齢者が、非常に多い
・いつまでも若々しい気持ちでいるのはいいことだが、加齢による体の変化をしっかりと自覚し、受け止めることが大切。さもないとトラブルのもとに。
・高齢者が同じ話を何度もくり返してしまう本当の理由(中略)
人間は加齢によって記憶力が低下していきます。50代から始まり、60〜70代でピークを迎えのが一般的なパターンです。
ただし、低下する記憶力と、あまり低下しない記憶力があります。
20代前後の記憶は残りやすく、昔の話はなかなか忘れません。長期的な記憶は、短期的に新しく入れた記憶よりも色合わせにくいと言われています。
また、過去の記憶は嫌なことから消えていき、いいことは残りやすいという研究結果もあります
・高齢者が同じ話を何度もくり返してしまう本当の理由(中略)
武勇伝などの自慢話が多くなるのは、嫌な記憶ほど忘れやすく、いい記憶は残りやすいという人間の特性によります。
・人間というのは、自分の体の機能低下にはなかなか気づけない一方、他人の変化にはよく気づくもの
・同世代だから、お互い気持ちをわかってくれているーーーこれは大きな間違いです。高齢者ほど、同性代間に誤解や齟齬が生まれやすいことを、念頭に置いておくようにしましょう。
・男性よりも女性の「老害」が少ないのにはワケがあった! (中略)
男性のほうが何かにつけてプライドが高く、「他人の目」を気にするからでしょう。
・男性に多いのは精神的に圧をかける老害のパターン。女性に多いのは相手の時間を奪う老害のパターン。
・老害とはそもそも、「企業や政党などで若返りすべき時期がきているのに、ベテランが居座ることによってそれができない状態」のことを意味します。
・老害とは(中略)
現在は一般的に、「他人の意見を聞かずに時代遅れの持論を周囲に押しつける高齢者」という意味
・この本においては「老害」を次のように定義することにしました。「加齢変化に気づかずに生活することによって、他人と齟齬が生まれること」
・モテる高齢者の多くは、家族に対しても、仲間に対しても、社会に対しても、壁を作らずに良好な関係を築いています。
・高齢になると、何かを変えることはリスクの増加にもつながるので、現状維持によりいっそうこだわるようになります。
・「現状維持でOK」という姿勢が、やる気を低減させるのです。
・新しいことをするのが、年齢的にとにかく億劫になるからです。その最たる理由は、身体変化が意欲に追いついていけないことにあります。
・高齢者の行動や考えが昔のままでいると「老害」とみなされる(壁ができる) →高齢者は変化を嫌う→変えようともなかなか変えられない→さらに老害レベルが上がる(壁が分厚くなる)。
現代社会の状況は、おのずとこのように進んでいく構図になってしまっているのです。
・次の3つの高齢者の買い物パターンのうち、老害になってる可能性を最も高く示唆しているものはどれでしょうか。(中略)
③家の近所の同じ店を毎回利用している(中略)
家の近所の同じ店しか利用していないという行動パターンが、加齢による身体変化が著しくなっているかもしれない(すなわち老害化しているかもしれない)ということを示唆している。これが大きな問題なのです。
・老害化対策の第一歩は自身の加齢変化に「気づくこと」と、それを「受け入れること」です。
・有効視野が狭くなると、実際の視野だけでなく「思考の視野」までもが狭くなり、俯瞰してものごとをとらえたり、判断したりといったことが難しくなってくることがわかっています
・周囲の人たちが老害か否かを判断する基準は、「その人が実際にどうなのか」よりも、「その人はどう見えるか」に重点が置かれます。
・明るくて、気立てがよくて、話しやすいという、いたって普通にモテそうな人のほうが、実際にはモテるのです。
・じつは人間の味覚は、60代から変わってきて、味付けの好みが次第に濃くなることがわかっています。
舌にある「味蕾(みらい)」という細胞の生えかわりが遅くなるのも、味覚が変化する理由のひとつです。
・「家族ならOK」は通用しないのです。まさに、親しきなかにも礼儀あり。愛情があるのなら、相手のことも理解するように努めましょう。
・塩分量を変えずに塩気を感じさせる奥の手(中略)
高齢者は塩分よりもグルタミン酸などのうまみのほうを2倍感じやすいので、だしを強めにとることもおすすめできます。だしのうまみが、塩分の代わりの役割を果たしてくれるのです。
・塩分量を変えずに塩気を感じさせる奥の手(中略)
亜鉛が足りていないと味覚が悪くなるにもかかわらず、日本人の亜鉛摂取量が減っていることも判明しています。亜鉛が多く含まれる卵、チーズ、牛肉、牡蠣などで不足を行いましょう。
料理の色合いをよくしたり、白いお米を黒い茶碗に盛るなど、食材を引き立てる色の食器を用いたりすると、料理をより美味しく感じることがわかっています
・ 70代になると嗅覚が急激に衰えるため、自分が発している臭いにおのずと気づきにくくなります。
・高齢者のほうが人を信じやすく、高額な商品であっても、店員の話を信頼して選び、買う特性がある
・古い記憶は美化されやすいことを肝に銘じる
・人間には、いい記憶ほど残りやすく、嫌な記憶ほど消えやすいという特徴があります。そして、高齢者ほどそれが顕著です。また、若いころ(ピークは20歳前後)の記憶のほうが残りやすいという傾向もあります。
・高齢者になればなるほど、感情を抑えることが困難になっていき、相手に怒りをぶつけたり、強い物言いをしたり、ということが増えていきます。
・老害にならないためのコツ
「自分は絶対に正しい!」が状況悪化を助長
・どんなに自分が分(ぶ)があると思っても、正しいと信じて疑わなくても、その主張を相手に押しつけないことが推奨されます。
・「冷静になってよ」とストレートに伝えるのも逆効果になります。(中略)
それまで以上にヒートアップしてこちらに向かってくるでしょう。
最も効果的なのは、気が済むまでしっかり怒ってもらうことです。
一度暴走してしまった感情にブレーキをかけるのは至難の技。無視をせず、反論もせず、ちゃんと聞いている態度を示しながら、最後まで付き合ってあげましょう。
・高齢者は自分の知らないことが話題になると、それがバレないように取り繕(つくろ)うことがある
・老害にならないためのコツ
とにかく「否定しないこと」からはじめてみる
・相手の意見のなかの「一理あるところ」を探し、「確かにそうかもしれないね」と受け止めるだけでOKです。
・選択権や決定権を委ねるように問いかけるのが、話をいい方向に仕向けるためのコツです。
・じつは70代で半分近く、80代以上では70%以上の人が難聴になることがわかっています
・人間は年をとると、「(とくに若い人に)否定されたくない」「いつまでも大切にされたい」という思いが強くなり、過度に自己主張するようになります。
・まずは「自分は大丈夫かな……」と疑ってかかってみるといいかもしれません。
聴力は衰えてきていないか。
記憶力が怪しくなってきていないか。
強い自己主張しがちになっていないか。
・高齢者は自分を認めてほしい、否定されたくないと思っているので、それを受け入れてあげるのがいちばんスムーズです。
・無自覚のセクハラ あなたは大丈夫? (中略)
カラオケでのデュエットを強要すること
・高齢者は、自分のことを実年齢より2割ほど若い(80歳ならば、ここから2割を引いた64歳)と思う傾向にあり、それが年下の女性との心理的距離感を勝手に詰めてしまう一因にもなっています
・この世には相手に嫌がられる親切も存在する
親切心があふれすぎて自分が見えなくなっている「老害」
・相手がそのアドバイスを求めているかを考えてから行動に
・老害にならないためのコツ
「自分たちの常識=若者の常識」は成立しない
・ある程度の役職まで昇進した経験のある高齢者は多くいます。だから総じて、自己肯定感や自己有能感が高いのです。
・プロサッカー選手は、現役を引退した直後に、プロ野球のコーチを務められるわけがないーーーそれは誰でもわかることなのに、Qさん世代の高齢者は「仕事」というものすごい大きなカテゴリーでとらえ、「貿易会社で実績を残してきた自分なら、スーパーでも力を発揮できて当然。自分より若い人たちに教えてあげないと」と勘違いしてしまう傾向にあるのです。
・仕事に執着はなく、出世欲もない若者が増えてきている。老害にならないためには、その姿勢を否定したり、自分の意見を押しつけたりしないこと。
・正義感の大暴走を止められない「老害」(中略)
店員さん相手に憂さ晴らしをしていないだろうか……
・タッチパネルによる注文方式の導入は、ヒューマンエラーの防止やコストカットを目的とする企業努力の一環であり、高齢者を排除しようとしているものではありません。
・自分の行動が迷惑になっていないかを考える
・社会のルールの変化に敏感になる。
・価値観の違いは対立ではなく歩み寄りで解決へ
●書籍『「老害」の人にならないコツ』より
平松 類 (著)
出版社 : アスコム
発売日 : 2024/5/8
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