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下間 都代子 氏 書籍『「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』(日本実業出版社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』(下間 都代子 著、日本実業出版社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・声には「人柄」が現れますが、話し方には「人間性」が現れます。


・心の武装(中略)

その場を切り抜け、なんとか自分自身を守ろうとする。相手に責められたり、傷つけられたりすることを防ぐために身につけるもの。それが「心のヨロイ」だ。


・「話すこと」は、相手の話をまずは「聞くこと」だと考えている。「聞いて」こそ「話せる」。そして、会話が弾み、コミュニケーションが成り立つ。


・質問に対して相手が答えた内容から、さらに次の質問へと繋げていくことが大切だ。そのためには、相手の話をきちんと聞かなければ始まらない。聞いて、理解した上で、興味深い情報を見つけて、また質問していく。


・「聴す(ゆるす)」と読む。この読み方を知ったとき、私は感動した。そうか、聴くことは相手の話を受け入れ、「ゆるす」ことなのか、と。


・聞き上手は相槌上手(中略)

相槌言葉の代表が「はい」「ええ」「うん」の3つ。それ以外にも「そうですね」「なるほど」「ああ」「ほお」などもあるし、「それで?」「ということは」などの相槌というよりは「合いの手」ようなものもある。


・大切なのは、合わせすぎないこと。共感してもいないのに「共感しているふり」をする人は信用されない。


・相手の話に価値を感じたときの相槌

「なるほど!」
「そうなんですね!」
「そういうことでしたか!」

相手の話に価値や説得力を感じたときの相槌は、相手の自尊心をくすぐり、満足感を与えられる。


・「はい」と「ああ」だけで勝負する「声の四段活用」(中略)

「はい」と「ああ」の言い方(中略)

A 短くハキハキと高めの声で……明るい印象を与える。

B 短くハキハキと低めの声で……知的な印象を与える

C 高めの声で長く伸ばして……新しいことを知った喜びを表す

D 低めの声で長く伸ばして……さも納得したかのような共感を表す

特に信頼感を得やすい声の出し方は後ろの2つのCとDで、「はい…」「ああ…」と粘りながら伸ばして頷くという方法である。


・「受け入れる」のではなく「受け止める」(中略)

「受け入れる」。これは相手の考えや主張に対して同意し、納得すること。

「受け止める」。こちらはというと、あくまでも「一つの考え」「主張」として聞く、ということだ。仕事上の人間関係においては「聴く」ではなく「聞く」で良い。

信頼関係を築くとき、相手と必ずしも「同意」していなければならないかといえばそんなことはない。それよりも「違うときは違う」とお互いに言い合える関係こそ「信頼」の上に成り立っている。


・「信頼感」を一番与えるのは、「大きくて低めの声で、かつゆっくりとした話し方」ということになる。


・自分の耳で聴いて「少し大きいかな」と感じるくらいが力強くて良い。これ以上大きすぎると「威圧感」を与えてしまい、自信過剰な印象を与えるので注意したい。


・あなたから話をする場合、最初は声のトーンを「やや高め」にして明るく話しかけていくと良い。その際、やってはいけないのが「大きすぎる声のボリューム」と「早口」である。


・自己開示することで、ギャップが生まれ、相手に親近感を抱かせるのだ。特に初対面の場合は、お互いの心の武装・ヨロイを着ている状態から、いかに早く武装解除できるかが鍵となるため、ギャップが良い意味で武器になる。


・まず先に自分からヨロイよう脱ぐ

自分の弱みも失敗も、丸出しにして相手と仲良くなる


・先に私がヨロイを脱いで失敗や弱みを曝け(さらけ)出すと、相手はどうするか。「この人なら自分も本当の姿を見せられるかも」と安心し、同じくヨロイを自然に脱ぎ始める。フェアな態度は信頼関係の始まりだ。


・「笑う」「笑わせる」というコミュニケーションほど、人と人の距離を縮めるものはない。(中略)

ここで一番簡単な方法が「失敗談」を話すことだ。特に初対面の相手はヨロイを身につけているため、相手が「敵」か「味方」か、推測している。相手との間に大きな壁があるということだ。(中略)

あるときは、街を歩いていて、なんとなく視界がぼやけるので、「目眩(めまい)かと思ったら、ハードコンタクトレンズを片目に2枚重ねて入れていた、とか。


・「それでそれで?」(中略)

と煽り、盛り上げていく「合いの手」の相槌を入れる。この「それで」という言葉は、もっと先が聞きたい、という「興味」を表す言葉であり、相手は「自分の話に食いついてもらっている」と感じ、承認欲求が満たされる。


・人は、「そうなのですね」と承認されるたびに安心する。

また、「わかります」と言われるために嬉しくなる。


・「とはいっても」は、今までの流れを「汲んだ上で」違う意見を挟むときに使うと良い。


・自分に自信がない人の話し方というのは、声が弱々しいだけでなく、特に文章の最後になるにつれて消え入るように声が小さくなる傾向がある。


・文末が高いままだと、まったく心がこもっていないように聞こえ、頼りなく、リアリティを感じないのではないだろうか。いわゆる棒読みである。

✳︎補足:文末の音程を下げること


・敬語の使い方ができていないことで、相手に対する「信頼感」が薄れることもあるかもしれない。完璧でなくとも「知らないより知っているほうが良い」できないよりできるほうが良い」。


・「完璧なまでに品の良い人」よりも、何かしら失敗経験があったり、抜けているところがあったりするほうが、かえって親近感を与え、「信頼」に繋がることがある。


●書籍『「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』より
下間 都代子 (しもつま とよこ) (著)
出版社 ‏ : ‎ 日本実業出版社
発売日 ‏ : ‎ 2024/5/17
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