書店内のPOPは今でも有効ですか?
POPが有効というより、“何をどう伝えるか”が有効になるのではと考えています。つまり、POPというツールがどうのというよりも、その内容や工夫が大切だということです。
言い換えると、POPは伝える“手段”であって、 「何をどう伝えるか」が“目的”になると考えています。
例えば、 「faxdmってどうなの?」といった否定的なご意見を頂戴することがあります。
が、faxdmで上手に伝えられる人は、メールでも、手紙でも、訪問でも、電話でも良い結果に結びつくものと考えています。
特に、読む人が対象なのでメッセージ性あるPOPなり、faxdm原稿やチラシなどに消費者は思わず反応してしまします。
また、POPの役割は、書店内での消費者に「手にとってもらうため」のひとつの手段です。
書店内だけでいうと、「手にとってもらうため」に何があるかと考えると、タイトルや棚の展開(面陳、平積み)、POP、ポスター、複数展開(ビジネス書コーナーやテーマごとの棚に陳列)、サイン会など、ご自身で可能なものをやられると良いかと思います。
書店内での陳列は5パターンです。
1、平積み
2、面陳列
3、棚差し(背差し)
4、複数箇所陳列 もしくは、ワゴン積み
5、多面陳列
※詳細は、http://www.1book.co.jp/002044.html です。
また、ご存知だと思いますが一般的に書店で見かけるPOPには次のようなものがあります。
・クリップワイヤー
・パイプスタンド
・スウィングPOP
・万能POPスタンド
・フェアワゴン
・ワイヤースタンド
・フラッピング
・リングクリップ
・面陳スタンド
・面陳ラック
・L型プレート
・棚差しプレート
・L型クリアプレート
・平積ディスプレイ
・パネル
このようなPOPもキレイで良いと思いますが、逆にどこにでもあるので目立たない可能性があります。要するに、AIDMAの“A”にはつながらないかと思います。
これらのものに違和感を訴えるような形で、そこにメッセージ性を載せることできれば、強いものになるではないでしょうか。
ある書店のPOPには、段ボールの切れ端を利用しています。茶色の段ボールに単純にハサミで切ってサインペンで書いただけ、ですが、思わず見てしまいます。
以前、POPの先駆けで有名な書店員のPOP作成講座を受講しました。その時にも、POPにはいらない段ボールの切れ端を使い、手書きで作成していました。ただ、少しの手間をかけ、一見不要物から作成したようには全く見えませんでした。
その際は、面白いものでクルマの雑誌には、クルマの形に段ボールを切ったり、カメラの本には、被写体になる人間の形をしたPOPとか作りました。
あとは、ヴィレッジヴァンガードのPOPはとても参考になります。お近くに店舗があれば、一度見られることお勧めいたします。
※ヴィレッジヴァンガードの店舗紹介サイトはコチラから
上記は書店内でのことなので、この他にも書店に行ってもらうための施策を同じように細分化すると、より良いかと思います。
・媒体 : 新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、交通広告、屋外広告など
・制作 : 広告原稿制作、ラジオCM、テレビCM制作、DM、パンフレット、
チラシなど
・広報 : 図書目録、新刊案内、PR誌制作、書評(書評用献本、リリース作成、
パブリシティ)など
・催事 : イベント、ブックフェア、コンテストなど
・調査 : 読書カード、読者調査、広告調査など