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このFax送信でDMを送る場合の特徴を送受信者に分けて考えてみます。
つまり、送信側である「あなた」と、受信側の「書店」です。
1、全国書店に一度に何千、何万店に送ることができる。
2、かかる手間は原稿作成のみ。
3、出版社に頼ることなくご自身で書店にアプローチができる。
4、書店に対するアピールになる。
5、本の流通である書店に本が並ぶことができる。
6、テストマーケティングが簡単にできる。
1、受け取った方書店員自らが注文するかの判断ができる。
2、本の注文が簡単にできる。
3、情報がタイムリーに見られる。
4、自社の顧客にあった本の選出が可能になる。
1、許可を受けたところに送ってないのでクレームの可能性がある。
2、キーマンが見てるかわからない。
3、広告費を使って元を取れるかのリスクがある。
1、紙代、トナー代、電気代がかかる。
2、あまりの多くのFaxがくるので見る手間が大変。
では、具体的に「あなたのメリット」からご説明したいと思います。
1、全国書店に一度に何千、何万店に送ることができる。
全国書店の書店数が15000件程度あります。毎日どんなに多く訪問したとして全部に訪問するとしたら何日かかりますか?仮に一日に15件の書店にまわったとして1166日かかります。3年以上です。しかも、あなたが本来やることと同時にやることができますか?直接挨拶にいくことは有効な方法ですが、まわるには限界があります。
2、かかる手間は原稿作成のみ。
あなたがやることは、実際に書店に送る原稿一枚のみです。原稿次第で反響が大きく変わるので作る際の論理構成には注意が必要ですが、一枚の原稿を作成するのに数時間で作成可能です。
3、出版社に頼ることなくご自身で書店にアプローチができること。
もちろん出版社の方も全国の書店さんへ本のことを宣伝します。しかし、多くの著者が出版社まかせではなくご自身でも売り込みたいといった意見を多く聞きます。しかし、書店に直接行っても良いものなのか?全国書店に売り込むのはどこの書店に行ったら良いのか?どこの場所に書店があるのか?といった問題がでてきます。そんな問題を解決できるのがこのFax送信でDMを送ることでもあるのです。また、著者がご自身で書店にアプローチすることで本が売れれば出版社にとっても大きなメリットとなります。
4、書店に対する強烈なアピールとなること。
書店が欲しい情報とは何か?それは「その本が売れるか?」という一言につきます。ですので、大手の出版社の例でいうと毎月新刊が30冊は出るそうです。そうすると出版社も「今月の新刊30冊どんな内容かというと・・・。」と一冊一冊説明することは先ずないですし、書店も聞いてることはないのはないでしょうか。
「その本が売れるか?」が大切なことですから、出版社もそうすると「今月のイチオシはこれ!」といったことになりますし、書店もその主力タイトルを聞きたがります。
これは、何も出版社が営業に行った場合だけではなく、Fax送信でDMを送った場合でも同じことが起こっています。多くの出版社で取引している書店にFax送信することはよくあることです。しかし多くの場合、主力タイトルは大きく扱いますが、それ以外は小さくタイトルと金額だけしか告知しないケースが多いからです。
以前、書店にアンケートを行った際にFaxで送られてくる本がどのようなものかわからないといった意見があったのですが、これはその案内にタイトルと金額だけしか書いていないからです。
出版社は少しでも費用対効果を上げたいので、一枚のFaxで複数の新刊案内を行うことがよくあるです。今まで私が見た中で一枚のFaxで30冊以上もの案内をしているものがありました。ですので、一枚のFaxで一冊だけの告知となれば書店サイドからしてみれば、「今月のイチオシだな」となるわけです。
しかも、著者の方がこのようなことをするのは、まだまだ少ないです。書店から見たら「著者の方、自ら」という目で見るのではないでしょうか?
5、本の流通である書店に本が並ぶことができる。
どこの出版社でも売れるかわからないの無駄な広告費を投下できないのが昨今です。多くは営業マンに頼り、日頃取引のある書店に注文の依頼はします。一般的に出版社が日頃ひいきにしている書店は数百店とも言われています。
ですが、それは全国書店数15000店から見てもほんの一部であることがわかると思います。しかも、今までだったら出版社の決まった書店にしか置かれませんが、このFax送信で新たな書店が拡販できるので、本来であれば置いてなかった書店に置かれることにつながります。
もちろん、どこの出版社もつねに拡販したいと思っていますが、この書店業は年間で1,000店も統廃合する世界なのです。ですので、新規の書店を見つけ拡販したくても管理しきれないといった現状があるわけです。そこで、日本著者販促センターのようなところに出版社から依頼がくるわけです。
6、テストマーケティングが簡単にできること。
Fax送信でDMをする場合の特徴ですが、原稿を作る手間から効果の検証まであるせいでしょうか、出版社ですらやる方は「まれ」です。しかし、この書店向けFaxDMで一番何が重要かといえば、「原稿」になります。
ある出版社が3パターンの原稿を作成し、500件づつにFax送信しました。
その結果、
A 原稿 |
B 原稿 |
C 原稿 |
|
送信件数 |
517件 |
494件 |
506件 |
注文件数 |
17件 |
10件 |
22件 |
反響 件数% |
3.29% |
2.02% |
4.35% |
注文冊数 |
89冊 |
78冊 |
206冊 |
反響 冊数% |
17.21% |
15.79% |
40.71% |
B原稿とC原稿の反響の差には2.4倍も違うのです。ということはこれが10倍の5,000件に送ったら780冊の2060冊の注文です。もちろん必ず10倍になることはありませんが、それでもこれだけの差がつくのです。広告費を使う以上、少しでも費用対効果を高めなくてはせっかくの予算をドブに捨てるのと同じです。
よく「○○の広告をやったらダメだったよ。」といった話を聞きますが、広告の効果を検証しなくて何が良くて何が悪かったのかを知らなければ次につながりことはありません。このFax送信は原稿の一部を手直しすることで見せ方は簡単に変えられますのでテストマーケティングには有効な方法であると言えます。
1、受け取った方ご自身が注文するかの判断ができること。
出版社が新刊が出ると全国の書店に、どのように伝えるかというと以下の6つが挙げられます。
1、 営業マン。
2、 郵送DM。
3、 メルマガやインターネット。
4、 媒体などのマスメディア。
5、 取次が出している新刊情報。
6、 FaxDM。
有効な手段はやはり営業マンであると言えるでしょう。しかし、書店が欲しい情報「その本が売れるか?」ということです。出版社の営業マンも出る本は基本的に「売れます!」ということが多いのではないでしょうか?ですので、書店から見ると、その本が本当に売れるかという判断をご自身でする必要性が出てきます。その際に「売り込みでない情報 」としてFaxが有効なものとなるわけです。
また、新刊が毎日約200冊も次から次へと出てくるので、その本が売れるかという判断を少しでも早くする必要性があります。ですので、よく調べるときは別でしょうがネットで1件1件調べている時間がないのが現状なのです。
だから、書店業にはFaxで行う習慣として「本の新刊案内をFaxでもらい」 「受注をFaxで行う」ということが存在するのです。
2、本の注文が簡単にできること。
それから、Faxで行う習慣として「本の新刊案内をFaxでもらい」 「受注をFaxで行う」ということがあるとお話しましたが、この習慣となっているにはもう一つ理由があります。
それは、注文が簡単にできるということなのです。
どのような方法かというと簡単に言うと「書店ごとが持っているゴム印を押してFaxするだけ。」なのです。具体的に話すと「貴店印」という欄に「番線印」と呼ばれる書店ごとのコードや書店名、都道府県名が入ったゴム印があり、そのゴム印を押して注文冊数を記入して出版社にFaxするだけなのです。そうすると数日後に本が配本されるといった流れです。
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3、情報がタイムリーに見られること。
同じことの繰り返しになりますので省略しますが、毎日約200冊も出るのでいかに情報を早く取れるかということが書店には重要なわけです。
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